doll＊421 ページ31
黄｢…泣くと、あいつが悲しむで。｣
相｢そんな事…ｯ…言われたって…｣
黄｢悲しみは何も生まん。
…無理にでも笑ってた方が、何か良い事があるかもしれへん。｣
相｢え…？｣
黄｢アキトが昔言うてたことや。｣
ジュンタは腕に抱えたアキトの顔から視線を外さず、ゆっくりこっちに近付いて来て…
俺の膝の上に物言わぬアキトを寝かせ、俺と目を合わせることなく後ろに一歩下がった。
黄｢…手紙の内容が全てや。
アキトの本心。アキトがお前に望んだ事。
だから…悲しむな。
…明日から…アキトとの日々を胸に【笑顔】で生きていけば、それがあいつの為になる。｣
相｢…っ…ジュンタ…｣
黄｢…ま、俺が言える事とちゃうけどな、、｣
相｢…え？｣
一瞬、少し寂しそうな…悲しそうな…悲愴な表情をして…ジュンタでもこんな顔するんだ…って思ったけど…
ジュンタは直ぐに【こっちの話や】ってはぐらかして、その顔を隠すように背中を向けた。
…それを見て、きっとアキトと戦った時に何かあったんだな…って何となく分かって、、
気になりはするけど、無理に聞くのは良くないから……その話に触れるのはやめにして、帰ろうとするジュンタを別の事で呼び止めた。
相｢ねぇ…ちょっと早いけどさ、夕飯食べてかない？｣
黄｢…何で俺が。｣
相｢アキトと焼肉パーティーするために､食材いっぱい買ったんだけど……ほら、アキトはもう動かないでしょ…？
…俺1人で食べたら、寂しくって死んじゃいそうだから……ねっ？お願いっ！ジュンタ一緒に食べてっ！｣
買ってきた食材を指差したりしながら、身振り手振りでアピールして…
最終的に頭下げてまで頼み込んだら…数秒の間が空いた後、思いもよらないお返事が。
青【｢俺、行ってもいいですかっ？｣】
相｢…へっ？｣
目の前のお方の声に似合わない…ハスキーでセクシーな低音ボイスが聞こえて、ジュンタに下げてた頭を上げた。
…一体どこから声が…？なんてキョトンとしてたら……俺の前で黙ってたはずのジュンタが、スッと俺の腰元を指さした。
黄｢…通話中って書いてるけど。｣
相｢えっ、あっ！ホントだ、忘れてたっ！｣
いつの間にかロングカーディガンのポケットに入れてた筈のスマホが飛び出してて、しかもアカリちゃんと電話繋げっぱなし。
…やばい、やらかした。
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ななみ(プロフ) - アキトおおおおおおお泣うわああああああああ(´Д⊂ヽ朝から全部読んで感動しました泣決着の予想は付いていたが読み進めると悲しい気持ちになりました泣ジュンタくん！！アキトくん大好きだよ！！ (2022年11月22日 6時) (
レス) @page29 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ８７８さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しく、とても励みになります(^^)これからもこの作品をよろしくお願い致します(^^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
８７８ - いつも更新を楽しみにしてます！vol.9の更新がんばってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e0fce50eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年4月20日 14時
