ヴィオレットという人形【神崎空】 ページ13
今日は何故か早めに目がさめたから、早めに家を出た。
もちろん人形のヴィオレットも一緒だ。
俺が
「どこか時間つぶせる場所知らない?」
とダメ元で聞いてみたらヴィオレットは時間つぶせる場所を知っていたみたいで俺の手を引っ張って
珍しく自分で動いた。
……ヴィオレットが自分で動く事なんてあったんだな……。
「空。ここ。」
そう言われて目の前をしっかりとみる。…ここって
「ヴィオレット、ここって公園?」
それもただの公園じゃない!子供のころに静と行った公園だった。
何でヴィオレットがこの公園を知ってるんだ?
「そう。」
ヴィオレットはそう答えて俺の鞄の中の入っていった。
周りを見渡すとブランコが目に映った。
……久しぶりにブランコしようかな。この時間帯は誰もいないし。
というかこの公園で他の人に出会った事なんて1回しかなかったし。
「あー、何にも変わってないんだなあの日から。…ここだけ時が止まったみたいだ。」
…そういえば、あの時あったあの子、どんな容姿だったけ……
薄紫色の長い髪。少しパッツンの前髪。目も紫色でふわふわしてる感じの……
「…あれ?」
……何だかヴィオレットにすごく似てないか?
ヴィオレットを人間サイズにして……
「あの子だ!」
そう、ヴィオレットは俺達が会ったあの子とそっくりだったのだ。
……もしかしてあの子がヴィオレットなのか?だとしたらここを知っていても不思議じゃない。
ならなんで人形なんだ?あの子はちゃんとした人間だったし……。
「…空。時間。遅刻する。」
そうヴィオレットに言われて時計をみる。
……もうこんな時間!?やばい急がないと!
とりあえずヴィオレットの件は後でじっくり考えればいい。
今は学校に遅刻しないことが大切だ!
「走るよヴィオレット!」
「鞄が揺れる。歩いて。」
「それじゃあ遅刻するじゃん!?」
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な@い@ふ(プロフ) - すみません、元参加者で、ラルトリー・リミックスで参加していた者ですが、関連づけを消すのを忘れてしまったので更新します、大変申し訳ございませんでした… (2020年5月30日 2時) (レス) id: 23fc6faa00 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 続編へ移行です! (2019年11月29日 20時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - リンゴさん» 分かりました。更新に戻りますね! (2019年11月29日 19時) (レス) id: c609ea125f (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - はるかぜリンゴさん» 続編はもう準備出来ているので大丈夫です! (2019年11月29日 19時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
はるかぜリンゴ(プロフ) - 続編って作った方が良いですか? (2019年11月29日 19時) (レス) id: c609ea125f (このIDを非表示/違反報告)
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