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、
「へっくしゅっ！」
大きなくしゃみをした。
季節は冬、忍術学園の中は
どこもかしこも雪景色。
下級生たちは雪にはしゃぎ、
こんなに寒いと言うのに
校庭を走り回っている。
……そんな下級生に混じる、
忍術学園の五年生たち。
まったく、大人気ない。
そう思ったけれど、
所詮私達もまだ子供というものか。
「おーーーい、
Aもこっちこいよ！」
「は、私はいい！」
「強がんなって。
お前も遊びたいんだろ……
っぶぇっっくしゅっ！！！」
「うわ。鉢屋お前、風邪か？
見かけないと思ったら」
「あーーー！三郎！！」
私の隣に立った鉢屋に、
同じ顔をした不破が駆け寄る。
「不破、こいつ風邪か？」
「そうなんだよ。
昨日一人で雪にはしゃいでてさ
ろくに寒さ対策もせずに
外に出たものだから」
「なるほど、鉢屋
お前アホだったんだな」
「だまれ」
いいから寝てて！と、
不破は鉢屋を部屋の中へと
つれこんでいった。
そんな二人を見ていると
突然顔に冷たい雪が。
「わぶっ、」
「はははっ！凄い間抜けな顔！！」
「尾浜ァ！！！」
雪を投げつけた本人に駆け寄り
胸ぐらを掴み怒鳴る。
わわわ、と、尾浜はバランスを
崩しそうになりながら呟いた。
「ま、まあまあ！」
「黙ってろ竹谷……こいつに天罰を」
「天罰って、
神にでもなったつもりか〜？」
「本気で殴っ……ぐしゅっ！」
「お、」
なんだなんだ、お前も風邪か！と笑う
尾浜を見て、心底腹がたつ。
「おーい」
そこへやって来たのは、
豆腐料理を両手にした久々知。
「みんなでかまくらを作って、
一緒に鍋パーティーにしようか。
温かい場所なら三郎も……あぁ、
あと鼻水垂らしてるAも
温まるだろうしね」
ふふ、と笑いながらに、
久々知は私の鼻水を
布でごしごしと拭いた。
、
続く (更新停止中)
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作成日時：2018年10月17日 10時
