なんのために俺らがいると思ってんの？〜神河流篇〜【おそ松さん】【マフィア松】

キリスト(救世主)〜貴女side〜 ページ15

あなたは究極の選択を迫られたことはあるだろうか？



大事な人を守りたい。



でも、あたしが佐藤に協力したら大切な人以外の多くの人も死ぬ。



あたしはどうすればいい？



どっちの選択に転んでも地獄しかない。



ボス「時間かけてもいいぞ？



ま、時間かけたら松野がどうなるかわからないがな」



貴「・・・ない」



ボス「なんだ？よく聞こえないが？」



貴「あんたなんか許さない！神河流もおそ松たちもあたしが守って見せる！」



ボス「お前に何もできないくせに何を」



貴「そんなこと！・・・ない」



きっと大丈夫。あたしならできる。



ボス「じゃ、俺を倒さないとな〜？」



ｶﾞﾁｬｯ



そういって佐藤はあたしに拳銃を向けた。



拳銃なら簡単によけられる。



十四「ドッセェェェェェェェェェ！」



貴「じゅ、十四松！？」



ボス「なに！？」



十四「あはは！Aちゃん発見伝！



おそ松兄さんもこっちに向かってるよ！」



ボス「この野郎！まとめて消してやる！」



十四「あはは！遊ぶの！？やきゆう！？」



十四松が来てくれるなんて心強い。



彼は人間離れしてるから人間をおもちゃ感覚で殺すんだよ。



ボス「この野郎！」



そういってあちこちに佐藤が発砲した。



貴「っ・・・！」



ここはただの牢屋じゃなかった。



発砲したものは壁を伝って跳ね返るのだ。



十四「Aちゃん！危ない！」



貴「っ・・・！」



一瞬何が起こったのかわからなかった。



あたしの脇腹を見ると赤く染められた服とその中心に黒い穴があった。



貴「ああああああああああああああああ！」



痛い！痛い！痛い！



あたしは今まで感じたことのない痛さにもだえ苦しんでいた。



ボス「ははっ！滑稽だ！」



十四「よくも！僕たちのAちゃんを！」



ﾊﾞｺｯ



十四松が佐藤をバッドでクリーンヒットさせた。



ボス「ｶﾞﾊｯ・・・」



殺してはないだろうけど意識を失っていた。



というあたしも意識飛びそう。



十四「Aちゃん・・・ごめんなさい・・・」



貴「十四松が謝ることじゃないよ・・・」



おそ「A！・・・十四松、これはどういうことだ？」



十四「えっとね！・・・う、うぅ・・・」



おそ「今は泣いてる時間じゃねぇ！ちゃんと説明しろ！」



貴「お・・そ・・・松」



あぁ、意識がもう・・・



あたしは意識を手放すと同時になにかが入ってくるのを感じた。

二重人格〜おそ松side〜→←牢屋〜貴女side〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す