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お腹が空いているのだろうか。
男子は微動だにせず、ただ焦点の合わない瞳が、唯弁当を見ていた。
咥えていた箸を弁当の上に置く。
「……あの?」
話しかけるとびくっとしたような顔をして、彼は弁当箱から目を離す。
…顔はこちらを見ているが焦点は合わない。
「もしかして、お腹…すいてるんですか…?」
その問いかけに答えるより先に腹の音が鳴る。
「…食べる?」
「えっ!」
箸を浮かして相手を見ると凄くキラキラした瞳で何故か至近距離で私を見ていた。


「いや〜本当ありが盗塁王!」
ご飯粒一つなく見事ピカピカになったお弁当箱を仕舞おうと風呂敷に包む。
「いえいえ、困った時はお互い様ですので」
まぁ真正面に涎を垂らした男子がいたら早々断る事も難しいだろう。
「めちゃくちゃうまかったっぺー!」
「そうですか。それは何より。」
改めて相手を見る。
焦点の合わない目、大きく開いた口、何故か萌え袖のパーカー…怪しさ万点。
「そういや名前なんていうんスか!」
「えっ…な、名前ですか?」
どうしよう。かなり怪しい。
私は咄嗟に
「花子です…山田花子」
と口走っていた。

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設定タグ:おそ松さん , 夢小説 , 能力松   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:さしみ | 作成日時:2017年10月15日 19時

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