誰も寝てはならぬ4 ページ21
「ふ…
ここにきてようやく張り合いのある課題が出たな」
タクミは気合いが入っていた
「楽しみにしていろ幸平!
イタリアの定番卵料理をアルディーニの技でアレンジした…
至高の朝食をお見舞いしてやる!!」
『へー!
イタリアの定番卵料理ってどんな感じなの?』
「えっとねー
卵にチーズとか野菜を絡めて…」
「どうしてばらすんだイサミー!!」
タクミの宣告を無理したAはイサミに聞きタクミはイサミを止めた
「ほら行くぞ!
これ以上のネタばらしはよせっ!!」
兄弟は去っていった
『(「驚き」のある高級ホテルの朝食ー
つまりただ美味しいものを作ればいいってわけじゃない
卵料理か…)』
Aは近くにいたえりなを見つけ話しかけた
『そーいえば私の編入試験!
あの時も卵がお題だったなぁ
なつかしー
ねぇ薙切さん』
「き…
気安く話しかけないで!!
忠告しておくけれどあの時の様な下品な料理は出さないことだわ
審査員の失笑を買いたくなければね!」
『?
でも薙切さん美味しそうに食べたじゃん』
「ハァ!!?
誰が!?
言ったでしょ
不味いって!!」
えりなは慌てて否定した
「ーえりな様!
調理室の手配が済みました」
「よろしい…
では向かいましょう
ま、せいぜい無い知恵を絞りなさい
ごきげんよう」
えりなは去った
そして
「ふ…ふふ…
ふふふ…」
「ゆ…
悠姫ちゃん?
大丈夫…?」
丸井と悠姫は座り込んでおり恵が心配して声をかけた
「こうなったら根性見せてやんよー!!!
ホラ丸井立ちな!
ぜったいみんな揃って寮に帰るよ!」
吹っ切れたように悠姫は大声で叫び丸井を立たせた
「極星ー!
ファイトー!!
オー!」
「お…
おー!」
その頃えりなは調理室へ向かう途中目の前に白髪の女子生徒と黒髪の男子生徒がいた
「いつまでもそんな風に女王様気分でいられると思わないでね」
「忠告ありがとう…
一応頭に入れておきます
下々の戯れ言としてね」
すれ違い様に言われえりなはそのまま調理室へ行った
「(さぁ諸君
残り少ない合宿の夜だ)」
存分に満喫してくれ!
89人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レンサ | 作成日時:2019年2月13日 0時