誰も寝てはならぬ3 ページ20
「<集まってもらったのは他でもない
明日の課題について連絡するためだ>」
「明日の…?」
「何でそれを前日の夜に?」
生徒達は疑問だった
何故今なのかと
「<課題内容は…
この遠月リゾートのお客様に提供するふさわしい『朝食の新メニュー作り』だ!
朝食はホテルの顔…
宿泊客の一日の始まりを演出する大切な食事だ
そのテーブルは晴れやかに彩るような新鮮な『驚き』のある一品を提供してもらいたい>」
「あの名高い遠月リゾートに見合う品を作れって事か…!?」
「もしかしたら今までで一番厳しい課題なんじゃね…?」
堂島の説明は続く
「<メインの食材は『卵』!
和洋といったジャンルは問わないがビッフェ形式での提供を基本とする
審査時間は明日の午前6時だ
その時刻に試食できるよう準備してくれ>」
「私の聞き間違いかな
午後6時…ダヨネ?」
「いや…
完全に午前って言ってたぜ…」
「って…
ことは…」
この時全生徒は
寝てる場合じゃない!!?
と顔を真っ青になった
「<朝までの時間の使い方は自由
各厨房を解放するからそこで試作を行うも良し
部屋に戻り睡眠をとるのも良しだ
では…
明日6時にまた会おう
解散!>」
堂島は会場を後にしたが生徒達はその場に留まっていた
「む…
無理だ…
もう全身ガタガタなのに…」
「こんな状態でまともに頭動かねぇよ…!」
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作者名:レンサ | 作成日時:2019年2月13日 0時