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第六話 ページ7

ーー中原中也side



中「ーー異能力者の確保?」

森「そう!頼めないかな」


一応はそう聞いてくれるが、もちろん断れるわけがない。


中「…わかりました」

森「場所は森の奥の洋館
人はもうこっちで選んであるから仲良くね?
資料はそこに置いてあるから」

中「…はい」


俺は置いてあった資料を手に取ると、そのまま部屋から出ていった。


…異能力者の確保か。

めんどくせぇな…。


中「…」


ざっと資料に目を通す。

街のはずれにある森の洋館。

その家主は裏社会で有名な投資家だとか。

異能力者の写真ナシ、異能力の詳細ナシ、洋館の見取り図ナシ。

…あのロリコンめ、何もわかってねぇじゃねぇか。


中「…要は殴り込みってことか
そういうのは嫌いじゃねぇな」


…にしてもこの面子じゃ、確保というより奪取になりそうだな。


俺は帽子を被り直しながら、アジトの長い廊下を歩いた。

集合は…すぐじゃねぇか。

いくらなんでも急ぎすぎじゃねぇか?

そんなに急いで手にしたいほどの異能力なのだろうか…。


樋「ーー中原さん」


背後から声がかけられた。


中「ーー樋口か
そうか、芥川が行くならお前もか」

樋「はい
よろしくお願いします」

中「あぁ」


芥川の姿が見えない。

聞けばまだ他の仕事にあたっているそうで、現地集合になるらしい。


中「黒蜥蜴は?」

樋「外で待たせてあります」

中「そうか」


じゃぁ行くか。


ニヤリと笑って、俺は燃える闘志を秘めてアジトを後にした。























中「ここか、薄気味悪ぃとこだな」


しかし洋館は想像より大きく、見ただけで家主の財力を知ることができた。

裏ではだいぶ汚ぇことやって手に入れた金だろうがな。


樋「ーー芥川先輩!」


樋口の明るい声色に気づいて見ると、洋館の影に一つの人影ーー芥川がいた。

樋口はそのまま犬みたいに芥川に走りよっていった。

あぁ、犬だ。

樋口犬。

まぁ忠実な部下はいたことに越したことはないが…。


中「…よし、全員揃ったな






小細工はいらねぇ、正面から行くぞ」









俺たちは戦闘体制に入り、洋館の扉を開け放った。


 
 
 
 

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ニコな(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!合ってますよ!おめでとうございますo(^-^o)(o^-^)o気づいてくださってありがとうございました(*^^*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - 藍さん» 落ちはまだ決めていません。けど、変なフラグ立っちゃってますね(笑)後々アンケートするかもなのでよろしくお願いします(*´ω`*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 読ませていただきました!!曲ってノ〇ガミの午〇の待ち合わせですかね?合っていなかったらすいません (2016年11月1日 22時) (レス) id: fb3b88237c (このIDを非表示/違反報告)
- これってー中也さん落ちせですかー?ミー的には中也さん落ちが良いんですけどーまぁ読めばわかりますよねー続き読んできますー (2016年10月30日 15時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - よるるさん» よるるさん読んで下さってありがとうございました!頑張ります(≧▽≦) (2016年6月8日 22時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニコな | 作成日時:2016年5月25日 23時

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