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第三十一話 ページ34

 
…私の異能は能力者でなくては意味がない。

中也や敦くんを見る限り、異能はまだ使えないみたいだ。


ーーーさて、どうしようか。


太「おっと」


シャッとナイフがすぐ近くを通りすぎる。

動きは速い。

が、ついていけないわけでもない。

問題は体力がいつまで持つか、だ。

体力が減れば余裕がなくなる。

余裕がなくなれば思考が鈍り、攻撃が単調化。

人形にも動きを読まれる可能性がある。


樋「ーーっ!あっ!」

田「先ずは一人、君はポートマフィアだね?」

芥「!!樋口!ーーくっ!」

中「芥川!?」


いけない、焦りは連鎖する。

冷静にならないと冷静にレイセイニ…。


腹に激痛を感じた。

侍女…人形の蹴りをモロに受けたのだ。

次々とふりかかる容赦ない攻撃。

力が…入らない…。


田「…ふむ、粗方片付いたかな?」


田中さんの満足そうな声が聞こえる。

反論したいが声がでない。

くそ…!


敦「まだ…だっ…」

太「敦くん…」


ゆらりと立ち上がった敦くん。

強がるも体は傷だらけで…限界なのは見てすぐにわかった。

服は所々血が滲んでいる。


田「しつこいですね…」

敦「…僕らを、殺しても…あの子は…」


敦くんはキッと田中さんを睨んだ。


敦「Aちゃんはもう!
お前の物じゃない!人形じゃない!!」

田「煩いですねぇ…」

敦「っ!」


人形のナイフが敦くんの足に投げられた。

敦くんは床に倒れ込む。


田「君はAを汚した
私が直々に消してあげよう」

敦「クソ…」

太「敦くん!」


田中さんが拳銃を手にとる。

銃口を敦くんに向け、引き金に指を掛けた。



田「あの世でAに会ったことを後悔しなさい」

敦「僕は、後悔しない!」

田「……そうかぁ」



 
 


 
 









 
 


ーーーーパァン!!









 
 


 


 
ーーーーーーカシャン…








銃声が響いた。




田中さんの手から拳銃が弾き飛んで、床に落ちた。


誰かが拳銃を狙って発砲したのだ。

一体誰がーー



わかっている、あの子しかいない。


私は人形に拘束されながらも首を動かして後ろを見た。




薄暗い廊下に、真っ白な少女。


震える小さな体に強い意思のこもった赤い瞳。


構えているのは中也が投げた小銃。




わかっていた、あの子しかいないと。





…結局、助けられてばかりだな。









太「ーーーAちゃん…」



私は少女の名前を呼んだ。

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ニコな(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!合ってますよ!おめでとうございますo(^-^o)(o^-^)o気づいてくださってありがとうございました(*^^*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - 藍さん» 落ちはまだ決めていません。けど、変なフラグ立っちゃってますね(笑)後々アンケートするかもなのでよろしくお願いします(*´ω`*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 読ませていただきました!!曲ってノ〇ガミの午〇の待ち合わせですかね?合っていなかったらすいません (2016年11月1日 22時) (レス) id: fb3b88237c (このIDを非表示/違反報告)
- これってー中也さん落ちせですかー?ミー的には中也さん落ちが良いんですけどーまぁ読めばわかりますよねー続き読んできますー (2016年10月30日 15時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - よるるさん» よるるさん読んで下さってありがとうございました!頑張ります(≧▽≦) (2016年6月8日 22時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニコな | 作成日時:2016年5月25日 23時

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