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第十四話 ページ16

ーー中原中也side


太「ーーで、君らポートマフィアの目的は何だい?」


俺達は今、閉じ込められていた部屋を半分に割り、探偵社とポートマフィアに別れている。

しばらく沈黙が続いた後、太宰が口角をあげて聞いてきた。


中「…異能者の確保だ」

敦「そう言って、役に立たなかったら処分するんだろう!」


チッうるせぇ虎だな…。

思っても口には出さなかった。

人虎の言葉はあの子のことを考えての言葉だろうからな。

俺達が汚いことをやって来たのは事実だ。

だからと言って、誤解を解かない訳にもいかない。


……面倒臭ぇ。


中「処分なんかしねぇよ
首領には確保の命令しかされてない」

敦「なっ……
そんなこと、信じられるわけ無いだろ!」

国「確かに易々と信じられる話ではないな…」

樋「この状況で嘘を言う必要があると思おいですか?」

太「…中也」


イライラしていると太宰が名を呼んだ。

顔を見れば、さっきみてぇな笑みは何処にもない。


中「あ?」

太「もし役に立ったとして、中也はその子をそっち側に引き入れるのかい?」


ギクッとした。

太宰の発言は、まるで俺の迷いをそのまま口に出したかのようだった。

俺は…アイツをポートマフィアに引き入れるのか?

首領に命令されたのは確保…。


中「…」

芥「ーー誰だ」

全員「!?」


芥川の鋭い、殺気のこもった声に全員が部屋の扉を見た。

話に夢中ですぐには気がつかなかったが…何かの気配がする。


ーーーーガチャガチャガチャガチャガチャ


鍵を差し込む音…なのか?

耳にうるさい音が部屋を包んだ。


鏡「…誰かが入ってこようとしてる?」

与「そうみたいだねぇ…」

太「あぁ、来たみたいだね」

敦「?誰がですか?」


緊迫すべき空気の中、探偵社はどこかお気楽な雰囲気…。

胆が座ってるっつーか能天気なのか…。


ガチャガチャーーーーーーカチャ


敦「あ、開いた…?」


……カチャカチャカチャカチャ


中「まだなのかよ!!遅えーよ!!」


思わず突っ込んでしまった。

いやいやいや、思わせ振りすぎだろ。

ふざけんなバカにすんじゃねぇ。


…キィィ…。


扉が開いた。

その向こう側は真っ暗な廊下。


廊下の暗闇の中に…



全員「……え?」



ぬいぐるみが立っていた。


なぜだ…これは…。

…俺は今試されているのか?

忍耐力か?そーかそーかそーいうことかーなら…



中「っっふざくんなあ!!」

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ニコな(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!合ってますよ!おめでとうございますo(^-^o)(o^-^)o気づいてくださってありがとうございました(*^^*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - 藍さん» 落ちはまだ決めていません。けど、変なフラグ立っちゃってますね(笑)後々アンケートするかもなのでよろしくお願いします(*´ω`*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 読ませていただきました!!曲ってノ〇ガミの午〇の待ち合わせですかね?合っていなかったらすいません (2016年11月1日 22時) (レス) id: fb3b88237c (このIDを非表示/違反報告)
- これってー中也さん落ちせですかー?ミー的には中也さん落ちが良いんですけどーまぁ読めばわかりますよねー続き読んできますー (2016年10月30日 15時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - よるるさん» よるるさん読んで下さってありがとうございました!頑張ります(≧▽≦) (2016年6月8日 22時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニコな | 作成日時:2016年5月25日 23時

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