第一話 ページ2
貴「ーーー…ここは…」
周りを見渡す。
青い空、緑の野原、小さな丘。
私はそこで一人、ぽつんと立っていた。
すると、丘の向こう側に数人人がいた。
その中に真っ白なワンピースを着た女の子…お姉ちゃんがいた。
お姉ちゃんは、家族の皆と一緒に笑っている。
貴「…あぁ、夢だ」
すぐに気がついた。
だって、いるはずのない人たちがそこにいたから。
もう会えないはずの人たちだったから…。
持ち上がった気分が、一気に氷点下まで下がったのを感じた。
ここは私の夢の中…。
遠い遠い、昔の記憶…。
姉「A」
優しい声でお姉ちゃんが私の名を呼び、ちょいちょいと手招きする。
あの日と同じ服、あの日と同じ笑顔、同じ声。
あれから五年も経ったはずなのに、あの日のまま、時が止まったまま、同じ姿。
これは夢…私の記憶。
そうわかってはいても、やっぱり涙が出そうになった。
もっと一緒にいたい。
でもーーーー…。
まだ…そっちには行けない。
私はまだ…。
貴「…ごめんねお姉ちゃん」
私はそう言って、彼らに背を向けた。
ーーーー視界が、真っ暗になった。
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ニコな(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます!合ってますよ!おめでとうございますo(^-^o)(o^-^)o気づいてくださってありがとうございました(*^^*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - 藍さん» 落ちはまだ決めていません。けど、変なフラグ立っちゃってますね(笑)後々アンケートするかもなのでよろしくお願いします(*´ω`*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 読ませていただきました!!曲ってノ〇ガミの午〇の待ち合わせですかね?合っていなかったらすいません (2016年11月1日 22時) (レス) id: fb3b88237c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - これってー中也さん落ちせですかー?ミー的には中也さん落ちが良いんですけどーまぁ読めばわかりますよねー続き読んできますー (2016年10月30日 15時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - よるるさん» よるるさん読んで下さってありがとうございました!頑張ります(≧▽≦) (2016年6月8日 22時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニコな | 作成日時:2016年5月25日 23時