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そして探偵社に足を運ばなくなって3日が経った。





久し振りに静かな日常に戻って 嬉しい反面、何処か寂しい自分も居る。





何時もなら毎日のように心中やら好きだよやらと伝えてくるあの人も 今は居ないからなぁ…………。





『って…何で太宰さんの事を考えてるんだよ』ボソッ





ブンブンと軽く頭を降って授業に集中する。





あ、あの数式、此の前太宰さんが此方でやった方が簡単だって言ってたな…。





『……………』





また太宰さん…。





今度は窓の外に目を向ける。





……此の調子だとまともに授業を受けれないからね。





あれ、あの雲…太宰さんにそっくりだなぁ。





『……………』





〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ…何なのよ。此れじゃあまるで私が太宰さんに会いたがってるような…。





「石川、此処の答えを…………って石川?!」





『………………うぅ』プシュー





結果、ショートした。
















「大丈夫? 授業中に倒れるなんて石川さんらしくないわね…」





目覚めたら保健室のベッドで眠っていた私。





どうやら授業中に倒れてしまったようで、保健室の先生が心配そうに顔を覗き込んでいた。





ていうか…私じゃなくても授業中に倒れるなんて中々ないと思うけど…。





『すみません。……今何時ですか?』





「17時よ。随分と眠っていたわね」





『…………マジですか』





「ふふっ…其れよりもどうかしたの? もしかして勉強のし過ぎで体調を崩したのかしら」





寝ている間ずっと顔が赤かったのよ。





そう言われて思わず下を向く。





私、本当にどうしたの…?!





「もしかして恋…だったりして!キャー」





『っ…』ボンッ





「あら…当たった?」





こい…………………コイ………………恋っ?!





私が太宰さんに恋……?!





その途端、急激に心拍数が上がりだした。





私、太宰さんの事が…太宰さんの事が…………。





『嘘でしょ……』

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作者名:ヲタクJK | 作者ホームページ:non@nikoniko  
作成日時:2023年3月21日 18時

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