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敦「あ、あの……あれ、どう云う状況なんですか?」





谷崎「さ、さぁ…。僕達にも分からなくて…」





武装探偵社で働く社員____中島敦の目には今、異様な光景が映っていた。





太宰「ねぇAちゃん。やっぱり毎日学校まで送り迎えしてあげるよ」





『…………』((すべてを諦めたような顔。





自分の上司である太宰治が、同じく社員である石川Aに抱き着いているのだ。





敦「(何か距離感一気に縮んでる?!)」





『(助けて誰か)』





太宰「(Aちゃんいい匂い)」スンスン





『いやさらっと匂い嗅がないでくださいよ』





探偵社は今、此の二人のせいで非常にカオスな空間になっていた。
















賢治「え、告白されたんですか?!」





『しー!賢治くん声抑えて』





賢治「あ!すいません。驚いてしまって」





いいよ、可愛いから許す。





私は今、喫茶店うずまきで賢治くんに大体の事情を説明していた。





賢治「Aさんは昔からモテていましたもんね!」





『…? 何言ってるの賢治くん』





私は生まれてこのかたモテた事など一度もない。





賢治「あ、何でもないです!気にしないでください!」





『…? そっか』





賢治「其れでAさんは太宰さんの事が好きなんですか?」





『あー…いや、好きだけど好きじゃない』





賢治「……? 難しいですけど、恋愛として好きな訳じゃないんですよね!」





『うん』





だって太宰さんは変人だもん。





好きなわけ……………ない。





賢治「………そうですか!でも、何だかお姉ちゃんをとられた感じです!」





そう言ってシュンっとなった賢治くん。





か、可愛いぃぃぃぃ…。





『大丈夫だよ賢治くん。私は君の事、大好きだからね』





賢治くんの頭をヨシヨシと撫でてあげると、ニパッと此れ又可愛らしく笑った。





本当…悩みが吹っ飛ぶよ……。





太宰「わぁ…妬けるじゃないか」





賢治「あ、太宰さん!お仕事お疲れ様です!」





………………貴方が此処に現れなかったらね。

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作者名:ヲタクJK | 作者ホームページ:non@nikoniko  
作成日時:2023年3月21日 18時

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