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私は今、うーんと顔を歪ませながらデスクに突っ伏している太宰さんを只管無言で見ている。





何だろう此のシュールな画は。





『太宰さん、仕事をやるんですよね?』





太宰「そうなのだけれど……パソコンを開くとどうしてもやる気が削がれるのだよ…」





見給え此の仕事の量…と、太宰さんの綺麗な指で指された方を見ると、確かに資料の山が出来ている。





私は其の中から一枚ペラっと取って見ると、探偵社の経費をまとめるものだった。





『太宰さん。探偵社以外の人に見られたくない資料とかってありますか?』





太宰「私の所には無いね。だって私普段こう云うのやらないもの」





其の返答に苦笑しつつ、なら…と言葉を述べる。





『手伝いましょうか? 私、学校では生徒会として活動してますので多少の書類仕事なら出来ますよ』





太宰「! 其れは本当かい?!」





『はい。其れに太宰さんには傘を借りた恩がありますので』





太宰「君こそが女神だ!あぁ…きっとそうだ!」





『巫山戯たこと言ってないでさっさと始めますよ』





国木田(?)さんに事情を説明すると、渋々だったが使っていないパソコンを貸してくれたので、早速作業に取り掛かる事にした。


















其れから数十分。





私の方は大方終わってきので、チラリと太宰さんの様子を見てみる。





『って…何で此方見てるんですか。仕事してください』





何故かジーーっと此方を見ていた太宰さん。





太宰「仕事はもう終わったさ。其れよりAちゃん。君、やっぱり美人だよね」





『っ……な、に言ってるんですか。いきなりそう云う冗談言うの辞めてください』





仕事は本当に終わったようで、太宰さんのデスクにはまとまった資料等が置かれている。





だけど…そうやって突拍子もなく口説いてくるのは駄目だと思う。





今迄彼のこう云った言葉に何人の女性が引っかかってきたのか。想像するだけでも目眩がする。





太宰「ふふっ。照れてるのかな?」





『はぁ…ちょっと口閉じてて下さい』





ニコニコと此方を見てくる太宰さんから顔を逸らし、手で顔を仰いで熱を冷ます。





私、こう云うの本当に耐性が無いから困るんだ。





異性から顔を褒められた事なんて一度もないし、なんなら告白された事もない。





だから太宰さんは少し変わっている。





____私みたいな普通の女の子相手でも、まるでお姫様を相手しているような態度で接するから。

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恋雪 - こんにちは恋雪です。最近「文スト」見始めたばかりで、まだ3季くらいまでしか知らないのですが、太宰さん推しです。作者様の表現力すごく高くて尊敬します!!これからも更新待ってます! (2023年3月17日 13時) (レス) @page16 id: dcf3f843ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヲタクJK | 作者ホームページ:non@nikoniko  
作成日時:2023年3月16日 2時

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