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太宰side
私が彼女と出逢ったのは雨の日だった。
何時も通りサボり、何時も通り入水。
其れでも今日も________________死ねなくて。
濡れた衣服が大方乾いてきたら、再び足を動かして今度こそ武装探偵社へと向かう。
と、ポツリ…ポツリ…と、水滴が空から降ってきた。
太宰「雨か……。折角衣服が乾いたばかりだからね。急いで社に戻るとしよう」
半ば足取りを早くした。
事務所を前にするとどうしてもやる気が出なくなった私は、先にうずまきへと入る事にした。
太宰「可憐なお嬢さん。どうか私と心中を____」
何時も通り女性の店員を心中に誘っていた時、ふと私の視界に一人の女子高生が映った。
太宰「______________っ!」
美しい……。
彼女の…窓の外を見る儚げな顔に、全身がビリビリっと雷に打たれた感覚がした。
私は咄嗟に店員さんへ話し掛ける。
太宰「彼処の彼女…今日が初めてかい?」
店員「はい。あの子は初めてみますね。………真逆心中に誘う気で…? 他のお客様のご迷惑になる事は…」
そんな店員さんの注意ごとをサラリと躱し、ゆっくりと彼女の席へと向かう。
彼女はどんな声なのか。彼女はどんな性格なのか。
彼女は私と__________心中してくれるだろうか。
様々な期待を胸に、彼女の目の前の席に座る。
此れは唯単に、ひときわ美人な彼女への興味か……。
其れ共_______________________もっと別の特別な感情か。
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恋雪 - こんにちは恋雪です。最近「文スト」見始めたばかりで、まだ3季くらいまでしか知らないのですが、太宰さん推しです。作者様の表現力すごく高くて尊敬します!!これからも更新待ってます! (2023年3月17日 13時) (レス) @page16 id: dcf3f843ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヲタクJK | 作者ホームページ:non@nikoniko
作成日時:2023年3月16日 2時