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学校を終えて、今日も病院へ。
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大毅に早く会いたいって気持ちから、足も自然と速まる。
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病院に入って、早歩き。
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けど私は、途中で足を止めた。
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「ベリーちゃん」
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そんな、甘い声が聞こえたから。
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振り向けば、ニコニコと上機嫌なのんちゃん。
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「今日も会えたなぁ」
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ふわふわと話すのんちゃんは、見た目は大人っぽいけど、どこか可愛い部分があるんだ。
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「用事すんだら中庭きてや」
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吸い込まれそうな瞳は、まるで否定を許さないような瞳で、
私はその言葉に、コクリと頷いた。
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そして、のんちゃんと一旦別れて大毅の部屋へ。
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病室のドアを開けると、ゲーム機で遊ぶ大毅。
「よ!A!」
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本当に怪我人か?って呆れるけど、こんな時間もわりと好きだったり。
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「よ。調子はどう?」
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「もうちょいで退院できるらしいで!」
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目の下を窪ませて笑う大毅に、今日1日の疲労が吹っ飛んだ気がした。
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大毅の笑顔って、すごいんだね。
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私は結局、大毅がいないとダメみたい。
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作者名:えぇふぇす | 作成日時:2018年2月15日 23時