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「俺のこと、のんちゃんって呼んでや」
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ふわふわとご機嫌そうにそう言う彼。
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「わかった」
私の名前は、そう言おうとした時、
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「いちごミルク…ストロベリー…、ベリーちゃん！」
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ん？彼はなにを言っているんだろう？
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「えっ、と？」
「今日から自分、ベリーちゃんな！」
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何かおかしいこと言った？とでも言いたそうな顔で私を見てる。
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「私、名前ベリーじゃないけど？」
「日本人でベリーって名前の人なかなかおらんやろ笑」
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彼は不思議な人だ。
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まだ出会って5分。
けど、その時間を感じさせないほど彼と普通に話してるし、彼と笑いあえていた。
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「ベリーちゃん、それ、頼まれたもんやないの？はよ届けんと、心配されんで」
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のんちゃんは、私の右手にある水を見て、そんなことを言った。
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そうだ。大毅に頼まれて買いに来たこと忘れてた。
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「あ、忘れてた笑。ありがと、のんちゃん！」
「おん！はよ戻ったり」
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のんちゃんに手を振って、大毅の部屋に向かった。
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のんちゃん。私の人生を大きく変えた人。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
