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○６ ページ6
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「なんかいいことでもあったん？」
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幼馴染ってすごい。
大毅は、私の気持ちが手に取るようにわかるんだ。
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「友達ができたの」
「学校に？」
「んーん、病院」
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そうなんや、と大毅は優しく笑う。
それにつられて、私も笑う。
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この時間が、好きだ。
大毅が恋愛的に好きなわけではないけど、単純に、一緒にいて安心できる場所だった。
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私の、数少ない居場所のうちの一つだった。
「俺もあってみたいなぁ、その人と」
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きっと大毅とのんちゃんは、気があうだろう。
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でも、だからちょっとだけ、
会ってほしくないな、なんて思ってしまう。
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大毅とのんちゃんが仲良くなったら、また私の居場所も無くなってしまうのではないか。
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私はどこまでもネガティブで、そんな自分が嫌い。
「うん、また今度ね」
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なんでかな、
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今、無性にのんちゃんに会いたい。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
