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「っ、大毅！」
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“体育祭の練習中に怪我した”
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幼馴染の大毅から、そんなメールが届いて、私は病院に駆け込んだ。
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「あ、A。ようきたなぁ」
「心配したんだよ！もう」
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なんだ、わりと元気じゃん。
「大丈夫やって！みんなが大げさすぎんねん！」
そう言って笑う大毅を見ていたら、さっきまで不安だった気持ちも吹き飛んだ。
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「それより、学校は平気なん？」
学校。それは私の嫌いな場所だ。
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「…、うん。大丈夫！」
本音を言えば、大丈夫じゃない。
むしろ、大毅がいないから余計にひどくなっている。
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でも、大毅にばっかり頼ってられない。
私だって、一人で頑張らないと。
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「平気やないんやろ？俺、すぐ治して学校行くな！」
でも、どれだけ隠したって大毅にはわかってしまうみたいで、
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「、うん、ありがと」
柔らかく笑う大毅に、心もあったかくなる。
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「なぁA、喉乾いた。水買ってきてや」
大毅に頼まれたので、病院の自動販売機に水を買いに行くことに。
私も喉乾いてたし、ちょうどいいかな、と、席を立って大毅の病室を出た。
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この日は、彼と初めて出会った日。
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作者名：えぇふぇす | 作成日時：2018年2月15日 23時
