他人への興味3 ページ31
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教室からついてきた七瀬Aに、にこっと微笑まれるがスルー。
面倒事には関わりたくないんだ。ごめんな。かわいいんだけど、七瀬Aとかかわりを持てば、必然的にStellaとも繋がってしまう。ほら、噂をすれば。
「おい、足引っ張んなよ。」
「わかってるよ!……って、京治さんがマイク持ってる。今日の指示かな。かっこいーー!」
Stellaの賢二郎。人気ナンバーワン。王道王子キャラ。演技も結構うまい。一番苦手なタイプだ。目が合ったら嫌な顔してるのバレそうだから、なるべく顔をあわせないようにしよう……。
Stellaに嫌な顔出来るのこの学校だとわりと俺くらいだと思うぜ?マジで。
一通り説明が終わると、学年ごとに解散となった。帰ろうかと迷ったが、ここで速攻帰るのもなんか嫌な奴なので、少しだけ残ることにする。出来るだけ、隅のほうで振り付けを覚えようと移動しようとすると七瀬Aにまた声を掛けられた。
「一緒に練習しない?」
「は。」
やべ、声出た。
Stellaが近くにいてイライラしてたから、俺としたことが会話を交わしてしまった。
「え。私、応援団に知り合い全然いなくて……」
「いるじゃん。あいつらとか。」
Stellaのほうを指さす。たしかに、ここにいる女たちと七瀬Aは合わない気がするけど、こいつにはStellaがいるだろう。七瀬Aは指さしたほうをチラリとみて、苦笑いを浮かべた。
「Stellaは、ファンの子たち怖いし。」
たしかに。俺が女なら絶対関わりたくない。
「じゃあ、一人でやってよ。俺人と関わりたくないんだよね。あ、俺と話したこともナイショにして。」
「なんで?」
「色々。あんたに教える義理はないでしょ。」
「たしかにそうだけど……」
口ごもる七瀬A。分かったら、とっとと消えてくれ。本当はコイツだって、こんなよくわからない恰好をした変なやつとは関わりたくないはずだ。人気者はつらいな。誰にだって平等に接さなくちゃならない。
こんな姿の俺にだって。俺なんて、倫太郎じゃなきゃ意味ねえよ。
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一(プロフ) - 氷翠さん» 夢主は生粋のいい子ちゃんにしてみました。 読んでくださりこうしてコメントくださることが一番嬉しいです。 更新頑張ります! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 輝星さん» ありがとうございます。ときめいてもらえて嬉しいです。更新頑張ります……! (2019年12月27日 9時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠 - 夢主様良い人すぎて泣いた。大好きになりました!登録できないのが悔しい・・・更新頑張ってください!! (2019年12月25日 20時) (レス) id: 3f35ea9ba7 (このIDを非表示/違反報告)
輝星(プロフ) - とっても素敵でめちゃくちゃトキメキまくってました!すごく大好きです!語彙力なくて全然言えないのが悔しいです。更新頑張ってください!楽しみに応援してます! (2019年12月25日 2時) (レス) id: 5fda6ee181 (このIDを非表示/違反報告)
一(プロフ) - 神月さん» ありがとうございます。地の文が多くて読みにくいところもあると思いますが、そういってもらえて嬉しいです…!頑張ります。 (2019年12月17日 19時) (レス) id: ca6dbfc4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ninoma_e
作成日時:2018年5月4日 17時