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東海オンエアは今日から一人になります。 ページ17




キ「んで何?好きになったってこと?」


ディスコを繋ぎながら、久々にキヨくんとPUBGをする事になった。

単純に企画で久々に触れてから、ゲーム魂が疼いたのだ。

メンバーを誘おうかとも思ったけれど、生憎メンバーに関する恋バナをするのはちょっと気恥ずかしい。

……まぁ、としみつと付き合ってた時点で今更何言ってんだって感じなんだけど。

それで、久々にキヨくんに連絡を取ったという訳だ。

彼なら東海のメンバーを全く知らない。というより、多分ほとんど興味が無い。それに多分、気が合うとは思えない。

いや、別に悪口じゃないんだけど、キヨくんと東海オンエアは真逆にいるのだ。ちなみに私はその真ん中ね。


キ「聞いてますー?」

『聞いてる!そう。好きかもしれないの!どうしたらいい?』

キ「いや、知らねーよ(笑) 」


キーボードのカチャカチャ音の合間に、時折銃声が挟まる。

こんな物騒な恋バナをするのは初めてだ。


キ「好きなんだったら……次やることって、普通に告白とかなんじゃないの?」

『告白のやり方…分かんなくて』

キ「ああ、ぽいな」

『バカにしないでくれます?』

キ「いや、褒めてるよ?モテてばっかで自発的に恋愛してなさそうだなって思っただけ」

『それをバカにしてるって言ってんの!』


カチャカチャ。カチャカチャ。

暫くして、キヨくんが「うぅん」と声を上げた。


キ「いや、俺はそちらさんの性格とか全く知らないわけでしょ?」

『そうだね』

キ「それで恋バナは無理があんのよ」

『そうだね』

キ「ホントに分かってんの?」

『わかってるわかってる。だから会って話そうよ』


途端に彼の苦笑いがヘッドセット越しに響いた。


キ「Aちゃんの恋愛のために、俺は愛知まで行くの?」

『お金は出します!』

キ「ヤダなぁ。俺が人見知りすんの知ってんじゃん」

『私は大丈夫だったでしょ?』

キ「それはほら。初めは近所の子供が絡んできたんだと思ってたから」


何気に酷いことを言われて、私は思わず噛み付いてしまう。


『身長低いって言うなあ!!!』

キ「バレたか」


そしてまたカチャカチャだ。

って違う。


『なんか有耶無耶にしてませんか?!』

キ「いやもういいって(笑) そこまで言うなら、Aちゃんがコッチ来なよ」

『キヨくんのお家ってこと?』

キ「いや、家はダメでしょ。外で飯とかさ」

『分かっ、』


その時。不意に私のヘッドセットが強引に後ろに引っ張られた。

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作者名:蚕虫 | 作成日時:2022年6月17日 1時

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