ナイトジュエリー 5th

無のブラックダイヤモンド ページ21

ブラックダイヤモンドは過去、ジュエリーキングダムが平和だった頃



ありえないことが起きたのだ



『なんてことが…』



『…10人目の…守護精が誕生した』



その者の名は絆のダイヤモンドと名付けられた



皆はダイヤモンドが自分の力に、宝石に力に



しかし、そんな思いも叶わず気づいたのだ



自分は何か違う、守護精と似ている…と



そこからであった



彼がおかしくなり始めたのは



『僕だけなんで守護精じゃないの？』



『あなたは守護精では無い』



『なんで？』



ダイヤモンドは守護精にまでも詰め寄った



『僕とキミたちは何が違うの？』



しかし、守護精は何も答えなかった



彼は絆というものは何かを考え始めた



『僕は…絆のダイヤモンド。



なのに…絆なんてない』



そんな時に現れたのがジャスパーであった



『私と手を組めばこの汚れた国をあなたの物へとできる』



その言葉にダイヤモンドは溺れていったのだ



『僕を…王にしてくれ』



ジャスパーはニヤリと微笑み



『あなたは今日から絆のダイヤモンドではなく、無のブラックダイヤモンドです』



その日から絆のダイヤモンドは消え、無のブラックダイヤモンドが誕生したのだ



『…ダイヤモンドは俺たちに訴えてたんだ』



『それを無視していたの』



宝石の守護精たちは言葉をつなぐ



『その結果が…これなんだね』

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