ナイトジュエリー 5nd

無のブラックダイヤモンド ページ20

山田の行動に後ろに待機していた11人も驚いた



「何してるの!?」



「俺は助けるために戦う。…傷つける訳にはいかない」



ブラックダイヤモンドは山田を睨みつけた



『傷つける訳にはいかないって…戦わないと帰ってこないんだよ!?』



「戦うよ!!…自分の拳で」



山田は拳をブラックダイヤモンドに向けた



「闇に堕ちた絆のダイヤモンド」



「このルビーがキミに情熱をぶつけてやる」



『…だったら僕もだね』



ブラックダイヤモンドも二丁銃を投げ捨てる



その様子を見ていた11人は



「…ピンチだね」




と言った



『なんでピンチなの？』



「リーチの長さや。ただでさえ、山田くんは裕翔くんより身長がちっくい」



「そしてブラックダイヤモンドの力は身をもって体験している」



「勝算は…低いかもしれない」



…守護精たちは不安になる



「でも、涼介は負けず嫌いだからね」



「何度殴られて、倒れても」



「っ」



山田は倒れる



唇が切れているのか血が滲んでいた



しかし



「まだ…まだ!!」



立ち上がる



「1度決めたことは最後までやり通す。そうしないと気が済まない」



「それが…山田涼介なんだから」



「中島裕翔を…絆のダイヤモンドを…返せぇぇえ!!」

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