突然 ページ20
痒くて痒くて、でも掻かせてくれない先生は、私を憐れんでいるように見えて……どこか楽しそうでもあった。気のせいかもしれないが。
「……かかせて……っ……!」
「もう少しで薬が来るからな」
ちょうどそのタイミングで、扉が開いた。
「薬持ってきたよー……って、秋良。なにご無体をはたらこうとしてるの」
「してない」
相楽先生が薬を塗ってくれる。
痒みは幾分かマシになり、深見先生も手を離してくれた。
「大丈夫そうか?」
「……はい。ありがとうございます」
頷くと、深見先生に頭を撫でられた。
「頑張ったな」
……それくらい、いつもの事のはずなのに、異常に顔が熱くなる。
顔を上げると深見先生と目が合った。
「……どうした?」
「……わかりません」
……なぜ今更こんなことで照れるのか。
110人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ステラ - 信じられないほどドキドキします(?)主さんの作品がめっっっちゃくちゃ好きです!!!最高です!!楽しみが増えました! (2022年6月4日 9時) (レス) @page50 id: 1d9e4d2339 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - 続きが楽しみです! (2018年10月18日 23時) (レス) id: 7188a9c310 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 前の作品から大好きです!!続き楽しみです! (2018年7月1日 17時) (レス) id: 7a5dbc0816 (このIDを非表示/違反報告)
タケノン(プロフ) - 猫ザクラさん» 飛び上がりましたか笑 ありがとうございます。これからもぜひ読んでくださると嬉しいです(  ̄▽ ̄) (2018年6月26日 22時) (レス) id: bf709e921d (このIDを非表示/違反報告)
タケノン(プロフ) - ハジメマシテさん» 様付けされるような者じゃないんで!!笑 書くのは楽しいので時間のある時にコツコツこそこそと……。 (2018年6月26日 22時) (レス) id: bf709e921d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ