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にじゅうきゅうわ ページ30

Aside






学校へ行くことを諦め 一日中街中をふらふらと探索していた。





お気に入りの図書館で本を読み コンビニで買ったパンを公園で鳩にあげたり ふらりと入ったカフェで隣の席の主婦たちの会話に聞き耳を立てたり。





朝は機嫌が悪かったけど きままな1日を過ごしている間に すっかりご機嫌になったじぶん。








日も暮れて そろそろ帰ろうかなと家路につく。








家のすぐ近所まで来たところで赤司を見つけた。

赤司の家がこちらの方面でないことは知っていた。





A「(Aに会いにきたのかな?)」






嬉しくなって追いかける。




A「(どうしよう。今 Aすごくうれしい。放課後寄ってくれただけなのに。)」






Aはすっかり浮かれていた。



しかし赤司が家のインターホンに手を伸ばしかけたところで重大なことを思い出した。




A「(今家にママがいたら?っていうか絶対いる。どうしよう。赤司のこと ママに知られる。)」








‘普通’の家だったら 娘に男の子の友達がいようと親がそこまで干渉することはないだろう。だけどAの家は違った。





A「(まずいまずいまずい)」






ママに赤司のことを知られてはいけない。赤司にインターホンを押されてはいけない。

浮かれていた気持ちはふっとび、衝動的に声が出る。






A「やめて!!!!!!」






早く赤司に帰ってもらわないと。インターホンを押されることは回避できたけど、ママが外の様子を見にくるかもしれない。早く帰ってもらわないと。





A「なにしにきたの。」




自分でもびっくりするくらい冷たい言葉が出た。









この時はまだ この日のことを激しく後悔することになるなんて 思いもしなかった。いや 思う余裕がなかった。

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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ほのか(プロフ) - この作品は一番のお気に入りです。これからも更新頑張ってください (2017年4月7日 14時) (レス) id: 758543505b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寧子 | 作成日時:2015年2月12日 0時

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