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その日の終業時間。帰り支度をするゾムくんの元に行くと、こちらの気配に気づき顔を上げた彼は気まずそうに目を逸らした。


「お茶しませんか?」


この前とは逆の立場にある私たち。
この前とは逆にゾムくんが首を縦に振った。


「ごめんね、この間は変なとこ見せちゃって」


この前と同じ喫茶店に入ってこの前と違うのはお互いに飲み物だけを頼んでしばらくは無言が続いた。
いつまでもこのままでは仕方ないと思い今日お茶に誘った本来の目的の話を始める。


「…いや、俺の方こそ。トントンさんに失礼な事してもうたし」

「トントンもお門違いな言ったかもって言ってた」

「別にお門違いではなかってんけどな…」

「ええ?何言ってんの」


いっちょまえにヤキモチやく前にこいつのこと考えたれ


トントンのその言葉に対してゾムくんは否定をしないからドギマギしてしまい笑う。そんな私を見て肩をすくめるゾムくん。


「先輩、何があったん?嫌やなかったら聞かせてぇや」


今度は私が肩をすくめる番。
アイスティーを口に含み飲み込んでもすぐに喉はカラカラになる。久々に人に話すからかとても緊張する。


私は深く息を吸い込んでからポツポツと話し始める。


一年前まで付き合っていた人がいた。
その人は同じ会社の秘書課で、以前私が担当していた仕事の中に秘書課が入ってて彼とよく顔を合わせていた。しばらくして彼から告白された。


私も彼のことを少なからずそういう風に見てたから迷いなくその告白を受けた。
初めてのオフィスラブにワクワクして、彼の優しさに、包容力にドキドキして私は彼にのめり込んだ。


資料室でひっそりとキスをしたり、会社の人にバレないようにバラバラに待ち合わせをしたり、少し離れたお店やホテルに入ったり。
そんなに周りにバレたくないのかなとちょっと複雑な気持ちを抱えつつも警戒心が強く、用意周到な彼を素敵に思う自分もいたからそれはそれでドキドキしてた。


でも、その警戒心の強さがただ周りに知られるのが恥ずかしいが故とかだったらよかったのだけど、私の思いとは裏腹に真実は残酷だった。

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007(プロフ) - どうもです~。遂にですね…嬉しす ぎてガッツポーズかましちゃいました…!相変 わらず言葉選びが素敵で…。言い過ぎてく どい様ですが、有馬さんのペースで無理せず更新してくださいね! (2019年12月12日 1時) (レス) id: 02706c0822 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» いえ、困惑させてしまったみたいですみません。早く修繕されるといいですね(^^) (2019年11月13日 18時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - 有馬さん» なんかスマホバグってるみたいで他の作品もそうなってますね…勘違いしてすみません! (2019年11月13日 18時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» はじめまして。コメントありがとうございます。しっかりフラグを外して作成していますが外れていませんか? (2019年11月13日 17時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - あれ…私のスマホバグってんのか分からないんですけどオリフラ外してますか? (2019年11月13日 0時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有馬 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月9日 11時

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