21 ページ21
ショッピくんと帳簿整理をしていると、今までなんの変哲も無い会話を時々交わすか無言で作業をしていたのに突然、ゾムさんと何かありました?と聞いてきた。
その話題に作業をしていた手を止めショッピくんに目を向け何で?と質問返し。
「あれだけAさんに懐いてたゾムさんが最近避けてる気がして」
そう言われて、そんなことないよと返せばキョトンとして首をコテンと倒す。
ショッピくんもかっこいいからね、その仕草とても似合うよ。
「あんだけわかりやすくてAさんが気づいてないとは思わないんですけどね。色々と」
「色々、ねぇ…」
正直ゾムくんの好意は何となくわかる。そんな鈍感じゃないし、カマトトぶったりできる性格じゃないことは自分が一番わかってる。
あんな素直に好意を寄せてくれているのが嬉しくないわけではないけど、それに応えられないのが申し訳な位部分もある。
「好きな奴がいるんすか?」
「ん?私?」
私の煮え切らない表情を見てか追って質問を投げかけてくるショッピくんに私は首を振る。
「いないよ」
「じゃあ忘れられない奴がいるんすね」
「忘れられない奴ってほどでも…」
また煮え切らない態度に彼は大げさにため息をつく。
忘れられない奴がいる。
大間違いでもなければ大当たりなわけでもないショッピくんの推測にこのあいだの夢を思い出す。
多分私は一生忘れられないだろう彼の顔と出来事を思い出し喉の奥が苦い。
「忘れられないのはAさんの自由ですけど、ゾムさんに対しての態度としては失礼だと思いますよ」
帳簿を机の上でトントンと整えるショッピくんの言葉が正しすぎて唇を噛んだ。
556人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
007(プロフ) - どうもです~。遂にですね…嬉しす ぎてガッツポーズかましちゃいました…!相変 わらず言葉選びが素敵で…。言い過ぎてく どい様ですが、有馬さんのペースで無理せず更新してくださいね! (2019年12月12日 1時) (レス) id: 02706c0822 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» いえ、困惑させてしまったみたいですみません。早く修繕されるといいですね(^^) (2019年11月13日 18時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - 有馬さん» なんかスマホバグってるみたいで他の作品もそうなってますね…勘違いしてすみません! (2019年11月13日 18時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 不眠みんみんさん» はじめまして。コメントありがとうございます。しっかりフラグを外して作成していますが外れていませんか? (2019年11月13日 17時) (レス) id: adf3e71480 (このIDを非表示/違反報告)
不眠みんみん(プロフ) - あれ…私のスマホバグってんのか分からないんですけどオリフラ外してますか? (2019年11月13日 0時) (レス) id: 94afcdf064 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ