先生と生徒

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桜side




その日の夜。




珍しくAから電話がかかってきた。





『もしもし、桜？』

桜｢うん、どうしたの？
珍しいじゃん。電話かけてくるなんて。｣

『うん、ちょっと話したいことがあって、、』

桜｢竹内先生の事？｣






＿＿＿＿＿＿それ以外ないでしょ(笑)







『うん、そう。
試合終わった後一緒に過ごせることになったの。』

桜｢えっ！なんで！？何があったの！？
部活の打ち上げかなんか！？え？え？え？｣

『ちょっと落ち着いて(笑)』





落ち着けるわけないじゃない！！！

Aが好きな人とクリスマス過ごせるんだよ！？

しかも相手竹内先生だからね！？





ここだけの話、竹内先生色んな生徒から誘われてた。





けど全部断ってたの。







桜｢成り行き教えてよ！｣







そう言うとAはポツポツと話し始めた。








『クリスマス両日試合なの。サッカー部。
で、帰り道に先生とクリぼっちって話してたの。
そのノリで自分がクリスマスの日の夜
イルミネーション見に行きませんか？って言っちゃって
忘れて下さいって言っちゃったのに
先生は承諾してくれて、忘れないって言ってくれて。
思わず泣いちゃったの。私。嬉しくてさ、、
じゃあ先生は涙を拭ってくれてね、、、』





そう言ってもう一度泣いちゃったA。






相当嬉しかったんだろうな、、こっちまで嬉しい。






でもここまで来て思った。






＿＿＿＿＿＿竹内先生思わせ振りすぎない？






ここまでしてAのこと好きじゃないとか言ったら

私が黙ってないからね？







『ここまでしてくれる先生に期待しちゃう私が嫌。
こんなに先生が好きなのに、、、、
先生は多分優しいだけなんだろうなぁ、、(笑)
嬉しいはずなのに、どこか辛いよ、、、』






その言葉を聞いて私は決意した。







＿＿＿＿＿＿＿明日先生に直接聞きに行こう。







｢Aのことどう思ってるんですか？｣って。







Aのこと｢好きじゃない｣って言ったらどうしよう。







優しさは時に人を傷つける。






そうはなって欲しくない。






桜｢A、明日部活ある？｣

『ううん、明日は休みだよ。』

桜｢分かった。ありがと。｣

『こちらこそありがとう。おやすみ。』

桜｢うん、おやすみ。｣






＿＿＿＿明日の放課後、竹内先生の所に行こう。

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