Story49 ページ5
You side
「…っ、誰だ!!」
いやあ……、降谷さんの言っている事は分かるんすよ。分かるんすけどねえ…。
なんで私、こんな扱い受けてんの??
いや、止めに入る所までは予想出来た。そしてそこで自分の正体をさらけ出す所までも予測出来た。
そこまでは良い。そこまではとてもよろしい。
いやね?だけどね??一つ言わせて?
……私、一応まだ子供。泣きそう。
その音を嗅ぎ付けてか、なんとまあ扉の奥から降谷さんのお仲間さんが3人ほど登場した。
……あれっ、これってもしや3対1?子供相手に??
…【急募】味方。
「って、え?降谷さん…?」
「…お前らにNOC疑惑が掛けられている。
そして、こいつはそんなお前らを始末する任務を言い渡された。
……そんなので、よく公安が務まるな?」
ふぅううう!!!出たよ、降谷さんの名台詞!!!
しかも生で!!聞いちゃったよはあーーー尊い。←
それに対し、降谷さんのお仲間さん達は嘘だろ、こんな子供が…的な事を話していたが、もっと言ってやれ。
そうだ、私は子供だ。なのでもっと大切に扱ってくれ。←
それとね、降谷さん。そろそろ手が痺れてきたんですが。
「…さて。早く選んで下さい。僕も暇じゃないんですよ。」
そんな私の抗議が届くはずも無く、降谷さんに選択を迫られる。
『……はあ。これでも日本の未来を背負う子供なんですよ?もっと優しく接してください……。
…分かりました。いいですよ、公安の協力者になります。』
「へえ?随分と素直なんですね?」
『私だって命は惜しいんですもん。それに、秘密を知ってしまった以上はそちらも私に手出しは出来なくなりますので。』
私の言葉にピクリと眉を動かした降谷さんだったが、その通りだとでも言うふうに笑った。
「…はは。貴女と話していると、どうも他の子供を連想してしまう。」
その他のこと言うのは、恐らくコナン君であろう。
いや、まあね??精神年齢が見た目よりも高いのは同じだから。実質大人だけどまだ子供だから。
だからもうちょっと手の力を緩めてくれませんかね我が父よ。
そう指摘すると、降谷さんははっとしたように手を離した。
…いや、忘れてたんかい。
・
・
結局その日は、何が何だかよく分からないという顔の公安の皆様を放ったらかしにして、私の指定した場所まで送って貰った。
ちなみに、腕に残ってしまった跡を隠す為に私が暫くの間苦労する事が判明するのは、あと数分後の話。
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夜雨ナナト - 無理だったとかなら全然書かなくていいです。ログインできない私はお気に入り登録することができませんが応援しています! (2020年2月3日 1時) (レス) id: 2e33344876 (このIDを非表示/違反報告)
夜雨ナナト - リクですね!降谷さんの息子として外を歩いてるところを逆ナンされてしまい せらますみちゃん に助けてもらい、けれどあまりにも降谷さんに顔が似すぎていたのでうたがわれてしまう っていうのできませんか?私の低脳すぎる脳ではこれが限界だったぁぁぁぁぁ! (2020年2月3日 1時) (レス) id: 2e33344876 (このIDを非表示/違反報告)
夜雨ナナト - めっちゃ面白いです!前作から読みました。めっちゃ面白いです!←この作品が神すぎてこれしか出てきません。すみません。 (2020年2月3日 1時) (レス) id: 2e33344876 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新頑張ってください! (2019年11月9日 21時) (レス) id: 57d631d047 (このIDを非表示/違反報告)
加熱されたみかん - ほんっとに作者様の作品大好きです……更新頑張ってください! (2019年10月19日 17時) (レス) id: 9c8747fe33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:食物連鎖の頂点に立ったササミ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1e4d26931d1/
作成日時:2019年8月14日 16時