【夜久衛輔】オリジナルの花言葉を

７輪 ページ7

彼女は頷く俺を見て

柔らかな笑みを浮かべた


「男の子が興味を持ってくれるなんてうれしい」

そういってしゃがみこんでいた彼女は立ち上がる


「夜久君はこの花の名前、知ってる？」

彼女が指さしたのは雪のように白い花


「スノー、ドロップ…」


貴方のことが少しでも知りたくて覚えた名前


花なんて興味なかった


でも、貴方の好きなものが知りたくて

少しでも貴方の好きなものについて話したくて


「そう、スノードロップ

私の大好きな花なの」

知ってる


だって２年間、君が毎日のようにその花を眺めているのを

何度も見かけたから


嬉しそうに微笑んでいるのを見たから＿＿＿＿＿＿



「夜久君はこの花の花言葉を知ってる？」


そう問いかけるの彼女はとてもうれしそうで


自分にだけ向けられている笑顔にどうしようもなく戸惑ってしまった

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