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他人が食べると美味しそうに見える ページ4

フョードル・ドストエフスキーは僅かながらに苛立っていた。

組合の内乱を起こさせ資産の4割を強奪する事が成功し、手駒も手に入りさて次は…と考えていた矢先思わぬ知人に出会した。

身長の高い美丈夫の名前はレフ・トルストイ。
ロシアでも稀に見る美しい銀髪に硝子のような碧眼
自身と同じロシア出身で何かと此方を気に掛けて来る陽気で楽観的な思考を持つ黙っていれば完璧な男だ。


横浜で1度遭遇してからというもの店で会う度無断で相席をしだすこの男は遠慮という概念が消失している。




勝手に付きまとい、勝手に友と認定され、勝手に食事処に連れられる。




そういえば、ロシアにいた頃にもこうやって付きまとわれていた。




最初こそ無視を貫き通したり、見下した態度をとったり、普通の人間なら離れていく事をやっていたがこの男は全く気にすること無く此方側へズケズケと入り込んでくるのだ。


本気で殺そうと思った事もあったが、
未だ存命なのはこの男が連れていく店の料理がとても美味であったがためだろう。









そうでなければあの魔人フョードル・ドストエフスキーが
なんの異能も持たぬ一般人のレフ・トルストイと同じ席で茶を飲む事など有り得ないのだから。



ふと、レフ・トルストイを見る。


先程の巫山戯た会話の流れで頼んだであろうサンドウィッチを幸せそうに頬張るレフにフョードルは思わず笑みを携えた。









「そんなに美味しいのなら1口、頂きましょうか」


味覚は確かな男が美味しそうに頬張るから余程美味なのだろうと笑ったのだ。

決して、和んだから微笑んだのではないのだ。

助けるのは当たり前→←とある喫茶店にて



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なはて(プロフ) - ものすごい面白かったです!作者様の気が向いたらでも良いので、続きを書いてくれたら嬉しいです! (2022年4月25日 7時) (レス) @page22 id: 72c776ebcc (このIDを非表示/違反報告)
天人鳥(プロフ) - すんごい続きが気になります…。更新お願いします! (2022年3月28日 19時) (レス) id: d581acac34 (このIDを非表示/違反報告)
塩じゃけ(プロフ) - この作品完結してしまったのでしょうか…?続きが気になります! (2021年5月1日 12時) (レス) id: 5986ae6a0e (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - わたくしさん» それなです〜ほんと色とかもつけて欲しいです。絶対上手い (2021年3月27日 23時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
わたくし - 絶対デジタルで絵描いたら上手いですよ! (2021年2月7日 1時) (レス) id: 6ee51eba6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウリ | 作成日時:2019年7月16日 23時

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