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助けるのは当たり前 ページ5

その日、レフ・トルストイは河川敷に来ていた。
夕陽に照らされキラキラと光る川のなんと美しい事か。


今までフョードルを見つける為店の並ぶ街並みを歩き回っていたが先日出会った以来なかなか合わない。

ーーーお勧めの寿司屋があったのだけれど。

店自体はこじんまりとしているのだが常に綺麗に清掃されていて和の雰囲気がとても良い。
寿司だけではなく、サイドメニューも豊富で
従業員も愛想の良い人で此方が話しかければにこやかに対応してくれる為レフとしては太鼓判を押して薦めくなる店だった。

未だヒョードルを寿司屋に連れて行ったことのないレフは今度紹介しよう!と意気込んでいたのだが何処を探しても友は見つからなかった。

最近妙に考え事をしていたように見えるし、きっと何か悪巧みをしているのだろう。




『全く!罰が当たっても僕のできる範囲ででしか助けられないってのに!』


此処にフョードルが居たら「放って置いてくれません?」と言うだろうが生憎彼はここにはいなかった。




''良い事をすれば良い事が返ってくる。

悪い事をすれば悪い事が返ってくる。''





レフがよくフョードルに口を酸っぱくして言う言葉だ。

全くもって聞き入れては貰えないが、それでも何もしないという行為はレフには出来なかった。

何か悪事を働いているのなら止めたい。 でもフョードルが普段何を考え、行動しているのかレフには悲しい哉、全く見当がつかない。


レフには友を無理矢理引っ張って一時だけ
光の元に連れ出すことしか出来ないのだ。



『…ダメだな。
マイナス思考は人生が廃れる!よし、夕食としよう!』


美味しいものを食べ、まだ行っていない所へ散歩すれば気分転換にはなるだろう。


くるり、と踵を返し何処へ行こうかと思考に耽っているとちゃぽん、と川の方から音がした。

振り返ると、なんと川から人が流れてくるではないか。

意識を失っているのかピクリとも動かない。


『いやはや、この街は本当に飽きないな』


ーーーよし、助けよう。


レフ・トルストイの行動は早かった。

入水から始まる出会い→←他人が食べると美味しそうに見える



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なはて(プロフ) - ものすごい面白かったです!作者様の気が向いたらでも良いので、続きを書いてくれたら嬉しいです! (2022年4月25日 7時) (レス) @page22 id: 72c776ebcc (このIDを非表示/違反報告)
天人鳥(プロフ) - すんごい続きが気になります…。更新お願いします! (2022年3月28日 19時) (レス) id: d581acac34 (このIDを非表示/違反報告)
塩じゃけ(プロフ) - この作品完結してしまったのでしょうか…?続きが気になります! (2021年5月1日 12時) (レス) id: 5986ae6a0e (このIDを非表示/違反報告)
二酸化酸素(プロフ) - わたくしさん» それなです〜ほんと色とかもつけて欲しいです。絶対上手い (2021年3月27日 23時) (レス) id: f6be19e74d (このIDを非表示/違反報告)
わたくし - 絶対デジタルで絵描いたら上手いですよ! (2021年2月7日 1時) (レス) id: 6ee51eba6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウリ | 作成日時:2019年7月16日 23時

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