小説家Aは待ち望む。 ページ4
「……あと、五日」
八月二十七日。今日の日付を見て彩はため息をついた。九月一日まではあと五日。当日まで一週間を切ったとはいえ、五日という時間は彩にとってだいぶ長いものだった。彩が一体何を待ち望んでいるのかというと、ずばり小説のお題発表である。お題箱から出されるお題は月一度。彩はいっぺんに全てのお題を消化するタイプなので話を沢山作れるわけではない。となると、彼女は一度話を書き終わると次のお題発表まで暇を持て余してしまう――勿論それとは別に仕事はあるのだが――。
非常に九月一日が待ち遠しいが、どう頑張っても時間は駆け足になることはなく、相変わらず鈍間に歩いている。もっと早く走れ、お前ならできる！と謎の奨励をしてみたが効果はなかった。当たり前だ。時の流れは普通変わらない。
「……私の異能が時間操作だったら良いのに」
そう呟いても、彼女の異能は変わらない。彼女の異能は視界に収めた相手の映像を共有、あるいは乗っ取る能力。端末一つで機械類から生物の脳に至るまで干渉可能な香取真紘と揃って、社内では隠密系の異能力を持つ社員である。なんだかんだでお役立ちスキルではあるのだが、今欲しいのはそれじゃない。足踏みをしながら、少しでも速く時間が進むことを祈る彩であった。
小説家Aのありがちな短編集、その2。
お題を欲しがる小説家Aと、その異能の話。
つまりはリクエスト募集したいなってだけです、はい。
青髭と小鳥の娘→←小説家Aのお礼【読者様へのお礼も兼ねて！】
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いふ(プロフ) - 文々。さん» ひえ、褒めていただきありがとうございます…！正直自分の文に自信を無くしていたので文々さんのお言葉で少し自信が持ちました。邪神召喚の方も、小説家Aの方もいつも見させてもらっているほど大好きです！ほどほどに頑張ってください。 (2021年1月24日 9時) (
レス) id: ca7a82974a (このIDを非表示/違反報告)
文々。(プロフ) - いふさん» 的確なアドバイスが出来ない上、私が思うにいふ様の文はとても素敵なので、是非そのままいってほしいなと思っております……！ (2021年1月23日 18時) (レス) id: d545e4385e (このIDを非表示/違反報告)
文々。(プロフ) - いふさん» お褒めの言葉ありがとうございます！飽きない地の文に関しては私も現在研究中でして、自分の何が飽きさせずにいふさんに読んでいただける原因となったのかが分からず…… (2021年1月23日 18時) (レス) id: d545e4385e (このIDを非表示/違反報告)
いふ(プロフ) - 私はいつも地の文をすっ飛ばして読んでしまう癖があるのですが、この作品の地の文はなんと言うか飽きない感じがあって、地の文も含めすぐに読み終わってしまいました…。どうしたら読者さんが退屈しないような地の文等を作れますか？宜しければアドバイスお願いします！ (2021年1月17日 18時) (レス) id: ca7a82974a (このIDを非表示/違反報告)
ウサッキー(プロフ) - 文々。@ortensiaさん» 適当な小説ものばかりなので、ちゃんと書いた小説を見て頂きたいと思ってしまった（（（。アドバイス、ありがとうございました！ (2020年8月25日 20時) (レス) id: f7bf947b75 (このIDを非表示/違反報告)
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