*男風呂の災難 ページ32
*この回は、神楽と先生がわちゃわちゃやっていた時の男風呂サイドとなっており、いつも以上にキャラ崩壊。本当に酷いド下ネタがあるので苦手な方は各自飛ばす等の自衛して下さい。
クレームは受け付けられません。
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「はぁ」
ゆっくりとお湯に浸かりながら、乾燥した肌をじわじわと水が侵食するのを感じながら息をついた。
「…」
センセーだったら、1人で意味も無く水を叩いたりして遊んでるんだろうな…なんて考えながら水に浸からないよう髪を上にあげて結び直す。俗に言う団子結びだ。
途端、ガララ…と音がするともうもうと視界を妨げる湯気の中から人影がぼんやりと現れ、声を発した。
「…神威?」
形がハッキリしてきて、栗色の毛とそこそこ見覚えのある顔が現れる。
まぁ、短く言えば銀魂高校の風紀委員だった。
今ちょうど来た所なのか、乾いたタオルを腰に巻きながらこちらを怪訝な目で見ている。
「なに?」
「…いや、お前髪長い上にそんな結び方してるから女かと」
「ふーん、心外だよ」
「そーかい」
にこりと笑いながら不満を述べると、薄ら笑いで返された。
何気なくそのまま風紀委員…もとい総悟を見ているとやけに腰に巻いたタオルを外さない。
シャワーを浴びながらタオルを取らないなんて濡れたタオルで不快に思わないのだろうか。
「ねぇ、ソレ外さないわけ?」
「俺の息子はシャイなんだよ」
「うわぁ」
思わず笑って声が震えると、更に追い打ちをかけるように真顔でチラッとタオルをめくりながら「初めましてっ」と小声で腹話術の真似事をされた。
笑わないわけがない。
「はぁ…笑い疲れた…」
「ふぅ…勝手に始めた癖に…ふふっ」
顎と腹筋がだるくなり、露天風呂の縁に身をあずけて呼吸を整えた。
同じく総悟も風呂に浸かるのか、桶を持って腹筋を庇うように猫背になりながらゆっくりと歩いてきた。
どうやら腹筋をやられたのはあちらも同じらしい。
身体が温まってきたのか、少しぼんやりする頭に、微かに声が聞こえた。
視界の端に見えた総悟も聞こえたらしく、音源を探るように辺りを見回している。
その時、今度はハッキリと耳に届いた。
よく聞き覚えのある2人の声が。
「神楽ちゃん!」
「センセイ!」
「「へーい!!」」
思わず体を反り返し風呂の床と激突した頭からガツン、と鈍い音がした。
驚いたのは総悟も同じだったらしく、同じタイミングで桶を取り落としながらも低く呻いていた。
「…あいつらかよ…」
トキメキなんて全くもって有り得ない女湯の状況把握だった。
つづく…?
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じょうぎ - 楽しく読ませていただいています!更新頑張ってくたさい! (2020年4月24日 17時) (レス) id: 584ba0be0a (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 今日からちょこちょこ投稿したものの修正をして行きますので、ストーリー自体は変わりませんが、掛け合い等は変化していると思います。よろしければご覧ください…… 。 (2019年3月25日 16時) (レス) id: 3dc5cde6ef (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 紺15さん» コメント有難うございます。面白いといっていただき、とても嬉しいです!なるべく早く更新していこうと思うので、よろしければご覧ください… (2018年12月18日 22時) (レス) id: 26755ac849 (このIDを非表示/違反報告)
紺15 - 初コメ失礼します。とっても面白いです!更新がんばってください!応援してます。 (2018年12月17日 21時) (レス) id: 066ea7ef76 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(作者) - 幽銀さん» 是非とも拝見させて頂きます! (2018年8月20日 10時) (レス) id: bc63f6c7e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわとり | 作成日時:2017年12月27日 21時