復活嫌われヴァリアー味方 (ページ34)

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今日はスリッパを持参し、腐敗臭を放つ靴箱は無視して
いつもより軽やかな足取りで教室へ向かう。

引き戸の取っ手には画鋲がはりつけられていた。

足で勢いよくドアを開けるとクラスの視線が一気に集まる。

「昨日よりはマシな悪戯ね。でも、わかりやす過ぎて呆れるわ。」

優美に椅子へ座り、ニッコリと微笑むと生徒たちは顔を赤くした。

(なんて醜い…。)

表情を一転させ眉間にしわを寄せる。
数秒もしないうちに罵声が飛んできた。

「なに学校来てんの!?キモッ!!」
「香住が可哀想…。」
「香住に謝れよ!!」

もう我慢するのも面倒。

「…るせェ、ドカスが。」

ちょっとだけボスの真似。
殺気をこめたし、なかなか似てるんじゃないかと気を良くする。

周りを見渡せば全員、顔色が悪かった。
張りつめた空気の中、身動きとれず脅えるだけ。

そんな表情、私は好きだよ？