私、歌い手になるぞ。

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坂田？「ねぇねぇ、皆うりんさん知っとる？」

　…！？

　私はびっくりして、本を床に落としてしまった。
　だって、うりんというのは私の活動名だからだ。

　え…なんでお客さんが知ってるんだ…？まだ初投稿合わせて2曲しか投稿してないんだよ？

　頭の中がぐちゃぐちゃになっているが、本を床に落としたままでは傷んでしまうので、拾った。
　そして拾った瞬間にまた爆弾が投下された。

うら？「あぁ、今急上昇中の人だよな。俺もうりんさんの歌聞いたけど、目立ったMIXなしであの歌声はレベチだった」

？「それ俺も思った。だってハモリとかは入れてるけど、イコライザーとかあんま入れてなかったよな？」

？「俺もうりんさん知っとります〜。なんなら俺初投稿の時からのファンです〜」

　…こんな身近にファン(？)がいる…まぁ絶対私だって思ってないからね…思ってなくて助かったよ…

坂田？「センラ抜け駆けはダメやろ！！！」

うら？「坂田うるさい」

？「坂田〜？お店の人が引いとるで？」

せんら？「うるさくて申し訳ないなぁ。こいつも悪気があるわけじゃないんやけどなぁ。許してやってくれへん？」

　そう言ってせんら？さんからいきなり話を振られた。

A「え？あ、お客さん誰も居ないので…大丈夫ですよ」

　そういうと、せんらさんが「ありがとうございます」と言って微笑んだ。

　おぉイケメンだ。やっぱイケメンって絵になるよね。

　そんな事を考えながら、私は考える事を放棄して本を読み始めた。


　そして4人組は、お昼ぐらいまでお店にいた。
　お昼ご飯にパスタを食べてお会計して帰っていった。

　お昼にはお店にも人が結構来店してきた。いつもはもう少し多いけど、まぁ仕方ないよね。そこは。

　そして午後も結構な人が来店して、18:00に店仕舞いをして、明日の下拵えして家に帰った。


A「そういえば今日坂田？さんが私のこと言ってたな…YouTubeとTwitter見てみるか…」

　そして私はYouTubeとTwitterでエゴサをした。

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