七夕のメロディ【合作】 (ページ41)

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☆謎の声…39 ページ41

深流side

え？

じさつ！？

そこまでひどかったんだ…。

でも、何がひどかったのかはわからない。

そもそも、それを知っているはずの張本人が覚えてないんだから。

しかも、さっきから琴音ちゃんの様子もおかしいし…。

一体、琴音ちゃんの中で何が起こってるんだろう？

「琴音ちゃん。さっきからなんか様子がおかしいけど、何かあったの？大丈夫？」

心配になってきて、ついつい聞いちゃう。

「…………。」

まただ。本当に大丈夫なのかな？

「おーい…。琴音ちゃん…？あの、琴音ちゃん、大丈夫？」

「………………あ、深流ちゃんか。なぁに？」

「えーと、さっきから琴音ちゃん様子がおかしいけど、何かあったの？大丈夫？」

「え？あ、えーと、大丈夫、だよ」

う～ん…。本当なのかなぁ？

何かを無理してるのかも…？

『深流…？』

「うわっ？」

あ、またこの声。

『琴音さんの中で、何が起きているのか、私にはわかるわ…。深流は知りたい…？』

え、そ、そりゃあもちろん知りたい、よ？

『そう…。なら、教えるわ…。だけど、深流が心配する必要はないの…。それだけは覚えておいて…』

わ、わかった。

『琴音さんの中ではね…。『音色を信じて』という声が響き続けているの…。琴音さんは、その声に集中していて、深流の声がなかなか聞こえないのよ…』

あ、そういうことだったんだ！！

でも、あなたは一体誰なの？

『私？私は…。私のことは、まだ教えられないわ…。いつかはきっとわかるはず…。深流の味方でもあるし、敵でもあるかもしれない…。まぁ、大体は味方、だけどね…。』

へっ？味方でもあり、敵でもある？

えーと、どういうこと、でしょうか…？

『深流…。お願いがあるのだけれど、いいかしら…？』

え、お願い？

頭の中がハテナマークだらけだよぉ～っ。

『それで、お願いのことなんだけど…。』

少しだけ、声が近くなった気がする。

『私からのお願い…。少しの間だけ、眠っていてくれる(・・・・・・・・)？』

へっ？眠るって…、この状況で？嘘でしょ…。

そんなことを思ってる暇もなく、変な感じがしたと思ったら＿＿＿。

「っ………」

な、に…？味方でもあり、敵でもあるっていうことは、こういうこと、だった、の…？

そう思い残して、わたしは意識を失った…。