死神の隣

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「やぁ、久しぶりだね
瓜江君」




「お久しぶりです楪上等
今日は柴…さんじゃないんですね」




「あはは、私でごめんね」




「いえ」





今日は柴さんが非番な為、医務室の勤務となった




「気を取り直して、今日来たのはフレーム開放の件だね」




柴さんの書き留めた紙を見るに、意志は固まってるか




「貴方も施術を止めるんですか？」





ギロリとした彼の狼の様に鋭い目が私の方へ向く





仮にも上等捜査官なので、そんな目で見ないで欲しいものだ





「決定は個々の自由だから私は止めないよ
ただ、責任は持てないけどそれは承知してね」





(暴走した際に、喰種として殺されても文句は無いよね)





私が言っているのはそういう事だよ





ニコッと笑うと彼は驚いた顔をした





「君みたいな子はCCG(ここ)には沢山いる
私は望みを叶える【手助け】をしているに過ぎない」




持ってきたファイルの中から同意書を探す




「そうですか」




「まぁ、施術後は瓜江君は使いこなせるだろうし
問題無いと思うけど……お、あった」




そして瓜江君に資料と同意書を渡した




「琲世から判子を押して貰うのは難しいけど説得するか
それとも更に上の責任者に押して貰うかの2択だ」




「わかりました」




「あ、でも必ず琲世には話はしてよね
君達のメンターだし、私が怒られるから」




「それに関しては心配要りません
今日はありがとうございました」




話が終わると瓜江君は風の様に去って行った





「……次に会うのは手術室かな」





明日には判子の押された同意書を柴さんに渡してそうで怖い

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