死神の隣 (ページ11) - 小説/夢小説

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そんな会話をして4日後だった

「……手術終了」

私は急遽依頼された大きな手術を終えた

「あとは任せたよ」

4人の助手にそう言い、手術室を出た

「「はい！お疲れ様でした」」

手術服を脱ぎ、白衣を纏う

「……ふぅ」

パソコンに向き合い、キーボードを打ち込み、資料を作製する

「楪先生、お疲れ様です
ブラック飲みますか？」

コーヒーを持ってきたのは西野貴未

2年前に私と出会い、今では私の右腕だ

彼女には喰種捜査官のとして動いている時の留守を頼んでいる

「ありがとう貴未」

コーヒーを飲み終えた直後、私の携帯が鳴った

画面表示は真戸暁

「もしもし、楪です
どうしましたか？真戸上等」

「お忙しい中すまない楪上等
Qs班からから応援要請があった
現在トルソーとオロチを包囲中だが、琲世が応戦中で暴走する可能性がある」

「わかりました、すぐに向かいます」

携帯を切り、席を立った

「……楪さん、後は任せて下さい」

「ありがとう」

私はクインケと沈静剤を持った

「真戸上等」

「到着が早いですね楪上等
……白衣で越させてしまって悪い」

「いや、気にしないで
それより状況は？」

「オロチと琲世が会話を交わしてから排世の様子がおかしい」

目を凝らして見ると排世は顔を抑えている

「……あれは暴走するな
丈くんの班は？」

「今到着した」

「なら私は後処理に回るか
はい、沈静剤ね」

ライフルの弾を真戸上等に渡す

「助かる」

弾を入れ終えたのを確認してビルから降りる

そして耳に無線機をかけた

「……少し眠れハイセ」

悲しそうな真戸上等の声が聞こえた

……どうして

・

・

この世界はこんなにも歪んでいるのだろうか

「丈くん、後は任せて」

「楪さん……お願いします」

額に弾丸を打ち込まれた琲世の隣に座り、手早く止血を行う

……出血量が多いな

「……ぅ、ぁ…」

琲世は意識を取り戻し、虚ろな目でわたしを見る

「琲世、よく頑張ったね
お疲れ様」

「A…さ、ん
ごめ……な、さぃ」

「何で謝るの？
琲世は何も悪くないよ
前に言ったよね、自信を持ちなさいって」

「は……ぃ、」

「私はずっと君の味方だよ」

私は琲世の涙を拭った