この世界の主役はwrwrdだと思っていたが本当は僕らしい3

ひゃくなな ページ38

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さて、遂に来てしまった…○日です…鬼ごっこです…

参加する人達が訓練場に集まっている
だいたい絶望の表情をしているけど…


暫くすると、ロボロの声が訓練場に響き渡った
ルール説明と場所の確認だ

この間にペンダントが配られる
思っていたよりも小さいな…


周りを見ると、首にかけていたり、手首に巻き付けたり…

僕は手首派かな！だって首に擦れる感覚、気持ち悪いじゃん

お、ルール説明が終わったみたい



rb「…っと言うことで、では始めま〜す


鬼ごっこ、スタート！！！」



その開始の合図と共に、目の前の景色が一転した
…きれいな森だ

同じところに送り込まれることもあるようで、周りにはちらほら人がいる



sho「お！Aじゃーん」


『うげっ…シャオロン…』



会いたくなかったなぁ…リアル狂人シャオロンさん…

そのリア狂さは何度か目にしている、だからこそ…シャオロンが鬼だったら最悪だ



sho「うげってなんだよぉ、うげって！

お、そろそろ始まるで〜」



え、もう始まるのか…早いな

とりあえず、シャオロンが鬼だったときの予防として離れることが最優先だな


カウントダウンをしているシャオロンに背を向けて、地面を蹴った

なるべく体力は温存したいが…後ろから声がずっと付いてきているので、無理そうだ



sho「さん…にぃ…いち…ぜーろ！

…ねぇねぇ見て見てA〜！」



あぁ、最悪だ
あの生き生きとした声が、鬼なのか逃げ側なのかを容易に想像させる

…やばぁい！たすけてぇ！！！


そうだ、そういえば能力も武器も使って良いんだよな！よしもうやったろう！


能力解放[雷]


振り向いて、僕とシャオロンの間に雷を打ち込む

威力もシャオロンよりは弱いよ
でも、目眩ましにも時間稼ぎにもなってくれる！

そして、間髪いれずに銃を撃った


これでシャオロンを倒せたとしても、しなくても
結果を待たずに逃げるように走った

いや、逃げてるんだけどね！


そろそろかな？
後ろを振り返っても気配がない…上手く撒けたみたいだ


だいぶ息も上がってきたし、そろそろ下を走るのは終わりにしようか！

適当に丈夫な木を見つけて、剣を刺して、軸にして上に登る

これでやっと休める〜！


幹は大きくて、僕が寝転がれるくらいだ

目の先には、水色の絵の具を垂らしたような空が広がっている

そよ風も気持ちが良い



ねむっ…




目を閉じかけたとき
突然、突風が吹き荒れる

背中にあった幹の感触は浮遊感に変わっていた

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