オッドアイとジッパー3 ページ42
声の方を見ると、少し赤く染まった白いスーツを着たあの男がこちらに向かっているのが見えた。
本来なら逃げないと行けないのかもしれないけど、不思議な事に私の足は男の方へと動いて行っていた。
彼もそれに続いてこちらに駆けつけてきた。どうやら彼もこの男と何か関係があるのだろうか。
「良かった、無事切り抜けられたんですね。」
「ああ、だが困ったな…あいつらは俺らと同じ組織の奴らだったみたいなんだ…」
「仕方ありませんよ、それに、接触した者は最悪始末しても良いと言われていたんでしょう？貴方は何も悪いことはしていない筈だ。」
ということは、あの人達はこの人に殺されちゃったってことかな、2度も人の死に直面するなんて…まるで夢でも見ているような気分だ。
「さて、そろそろ本題に入ろうか。」
「ええ、そうですね…」
2人の目線が一気に私に集中する。
「先程言った通り、俺達は君を連れ出しに来た。それはたとえ君が別の国に行ったとしても実行する。」
「実を言うと俺は3週間の間、君のことをずっと見ていた。そしてそれは君のことをよく知るために組織が出した任務だ。」
全然気が付かなかった。私は3週間前から、この人の監視下に置かれていたのか。
「俺の推測では、組織は君を死ぬまで支配下に置くつもりだ。でも、それを悪く思わないで欲しい。」
やっぱり私、いつかこの人達殺されるって事じゃない。
『…それなら、いっその事今殺して…っ!?』
ガシリ、と私の肩を掴んだのは私の手を引いてくれたあの子だった
「君は何を言っているんだ!!俺達は君を殺す気なんて無い！むしろ俺達は君を一生をかけて守るためにここに来たんだ!!なのに、殺してくれだって…？ふざけるのも大概にしろ!!」
先程までの態度の差に、私の体は思わず固まる。
「っ…!!すいません…ついカッとなって…」
「いや、別にいいんだ。それよりA」
『は、はい…』
男の深い青の目が再び私に向けられる。
「念の為聞いておくが、このまま逃げ切ったとして、その後行く宛はあるのか？」
行く宛なんて、もうどこにも無いよ…
『…きっと、見つからないとおもいます…』
「残念ながら君が今頼れるような人は、この世界ではどこにも居ないだろう。だが、急がなくていい。少しづつ慣れて行けばいいんだ。」
そして、その大きな手を差し伸べてこう言った。
「俺と一緒に来るんだ。そうすれば君はきっと救われる。」
その瞬間、私の中に一筋の光が差し込んだ。
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マリイ - 黄金の風の中では私1番アバッキオが大好き過ぎる格好いいイケメン (28話でアバッキオが刺された時『私を1人にしないで...レオーネ』って私完全に言ってました) (2019年5月15日 18時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
ライム。(プロフ) - 温泉たまぴさん» イラストありがとうございます！とても上手にかけていて凄いですね!!本当にありがとうございます！こちらのイラストを紹介させてもらってもよろしいでしょうか…？お返事お待ちしております…！ (2019年3月17日 18時) (レス) id: ae916250fa (このIDを非表示/違反報告)
温泉たまぴ(プロフ) - ライム。さん» https://pbs.twimg.com/media/D12CkMfVYAAzC7Q?format=jpg&name=large恐縮ながら、夢主ちゃんのイラスト描きました汗 コピーしてweb検索していただけると助かります！ (2019年3月17日 17時) (レス) id: 757ec742da (このIDを非表示/違反報告)
ライム。(プロフ) - 雛鳥＠文スト大好きさん» ありがとうございます！では早速次回の作者の雑談で紹介させて貰いますね！ (2019年3月14日 18時) (レス) id: ae916250fa (このIDを非表示/違反報告)
雛鳥＠文スト大好き(プロフ) - 全然構いませんよ〜 (2019年3月14日 18時) (レス) id: cd822d8a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ライム。 | 作成日時：2019年2月27日 19時
