呪い ページ48
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「Aーーッ!!」
私の名前を叫ぶ声がして、視線を上げる。
二階で観戦しているサクラだった。
手摺りを握り、今にも泣きそうな顔が見えた。
隣のナルトも歯を食いしばって、今にも手摺りを飛び越えて来そうだ。
「もうやめてっ! もう十分よ! これ以上やったらあんた死んじゃうわよ!」
『……サクラ』
サクラの目から耐え切れず涙が頬を伝う。
「君の友達かな? 心配してくれる友達が居るなんて、君は愛されているよ」
キダが二階のサクラを見上げて言い、視線を私に向けニッコリ笑った。
「――そんな友達が、君の死で一体どんな表情を見せてくれるのかな?」
キダは視線をこちらに向けたままクナイを土人形に投げた。
クナイは真っ直ぐ土人形の胸に深く突き刺さった。
同時に、Aが胸を押さえて膝を着いた。
「いやぁぁっ!! Aッ!!」
「てんめぇっ……ぶっ殺すっ!!」
サクラが泣き叫ぶ。
ナルトは激怒して手摺りを乗り越え下に下りた。
キダに飛び掛かろうとするナルトだが、試験管のハヤテがそれを止める。
カカシはすぐにAの傍に近付く。
うずくまって押さえる胸から血が流れており、Aは痛みに顔を歪ませている。
「Aッ!!」
『っ……ぁ、っぃ』
苦しそうにAが呟いた。
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ネコ助(プロフ) - ゆあなさん» スローペースですがぽつぽつ更新して行く予定です。喜んで頂けて嬉しいです。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ助(プロフ) - もってり子さん» コメントありがとうございます。気長に更新待っててください。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - 初コメ失礼します。面白くて一気に見てしまいました。これからも応援しています! (2020年10月11日 0時) (レス) id: dc99432b4c (このIDを非表示/違反報告)
もってり子(プロフ) - 初めまして。更新待ってます。 (2020年6月7日 14時) (レス) id: 7af757e9f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコ助 | 作成日時:2020年4月28日 0時