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人形VS式神 ページ45

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第十回戦が終わり、ようやく私の出番になった。





「Aッ!! 頑張るってばよ〜!!」



「声がでかい! バカナルト!!」





二階席からナルトが身を乗り出して叫んでいる。

それを同じく大きな声で注意するサクラ。



二人とも目立ってるよ。

壁に寄り掛かるカカシ先生が呆れてるよ。

私は軽く上に向かって手を振り、深呼吸して対戦相手に向き直った。





私より年上の岩隠れの青年――キダ・イワク。

マスクをしていてあまり表情は読み取れないが、こちらを見る双眸がしっかりと私を捕えていた。





「では、第十一回戦――――始め!」





試験管の合図とともに、私は距離を置くため飛び退いた。

クナイを構えて様子を窺うが、キダは何をすることもなく、一歩も動こうとしない。





「ねぇ、君さ」





突然の声に肩をビクつかせて、キダを見た。

どうやらキダの声だったようだ。

マスクをしているから分からないが、彼は両手を肩の位置まで持ち上げて手を振った。





「折角最後の対戦なんだから呆気なく終わるのも面白くないだろ? どうせならお互い得意分野で戦おうじゃないか」



『……得意分野?』



「君って、噂の式神術の子でしょ?」





その言葉に、私はクナイを握る力を更に強め、キダを警戒する。





「まぁ、俺は賞金とかそういうのには興味ないからさ。興味があるのは君が使う式神術。まだこの目で見たことないんだよねぇ」





そう言いながら、キダは自分の懐から何やら取り出した。





「俺もさ、似たような術を使うんだよ」





取り出したのは土の塊。

それを空中に投げ、印を結ぶと塊が大きくなり人の形になった。

ドスンと重みのある音を立て落下し、二つの穴――たぶん目の部分がこちらを見据えた。





『土人形……』



「見た目は不細工だけどね。そっちも見せてくれたら嬉しいな」





目だけでニッコリ笑い、キダが手を挙げると土人形が動き出した。





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 * →←それぞれの戦い



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ネコ助(プロフ) - ゆあなさん» スローペースですがぽつぽつ更新して行く予定です。喜んで頂けて嬉しいです。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ助(プロフ) - もってり子さん» コメントありがとうございます。気長に更新待っててください。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - 初コメ失礼します。面白くて一気に見てしまいました。これからも応援しています! (2020年10月11日 0時) (レス) id: dc99432b4c (このIDを非表示/違反報告)
もってり子(プロフ) - 初めまして。更新待ってます。 (2020年6月7日 14時) (レス) id: 7af757e9f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネコ助 | 作成日時:2020年4月28日 0時

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