【NARUTO】式神忍法帖 ２

それぞれの戦い ページ44

.





第一回戦はサスケが勝利した。

大分チャクラを消耗してしまい、カカシ先生に連れられ退場してしまった。





それから第二回戦、第三回戦と続いた。



第四回戦でサクラといのがぶつかった。

勝敗は残念ながら引き分け。

しかし、お互い力を出し切ったようで、どことなく満足気であった。



第七回戦でナルトとキバが対戦することとなった。

始めはナルトが劣勢だったが、何とか得意の影分身で勝利した。



第九回戦まで観戦して来たが、凄まじい物だった。









そして、未だに私の名前は呼ばれていない……。



私以外に呼ばれていないのは……チョウジと、音隠れの包帯ぐるぐる巻きの猫背の人。

あと、岩隠れの人かな。

同じチームの二人は棄権したみたいだけど。



そろそろ私も呼ばれるだろう。

そう思ってパネルを見ていると、次の対戦者の名前が表示された。





【秋道チョウジ 対 ドス・キヌタ】





私の名前じゃなくて、内心ちょっとがっかりする。





「ちょっと、A！ あんたトリじゃないの！」





バシッと私の背中を叩いてサクラが言った。

うん、分かってるからそんな興奮しないで。

あと、背中痛い。



とりあえず、今のうちにポーチの中を確認しておくか。

もっと早く確認すべきところだったが、

これまでの対戦があまりにもすごかったので、目が離せなかった。

――何て、言い訳している場合じゃないか。









『……あれ？』









ポーチの中を確認していて、私は「あること」に気付いた。

クナイや他の忍具はまだあるのだが、式神札がほんの数枚しか残っていなかった。

嘘でしょ。

第二試験前にちゃんと沢山持ってたはずなのに。

あの五日間でそんなつかったつもりもないはずなのに……。





「A？ どうしたのよ？」



『うっ！？ う〜ん……な、何でもな〜い……』





私は苦笑いを浮かべながらポーチを閉じた。





何でもない訳がない。

こんなんでどう戦えば良いって言うの！？





.

人形VS式神→←一言余計

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す