検索窓
今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:59,044 hit

 *  ページ32

.





『はぁ……はぁ……』





木に寄り掛かって荒くなった息を整える。



今、自分が何処に居るかも分からない。

ナルトたちと距離が縮まっているのか、遠ざかっているのかも分からない。



ポーチから取り出した式神札――三人が触れた「追い札」を見る。

これを使えば、三人を見付けられる。



でも、追われている状況で三人と合流するのは危険だ。

これを使うのはもう少し後にしよう。



結局、本当に私が迷子になってしまった。

後でみんなに怒られるだろうなぁ。



クスッと笑って印を結んだ。





『――っ!?』





しかし、印を結び終わる前に木にクナイが刺さった。

顔のすぐ横でヒラリと札が舞った。





『起爆札っ!」





慌てて地面を蹴った。



瞬間激しい爆発音が鳴り、耳鳴りがする。

爆風に吹き飛ばされ、地面へ転がる。

態勢を立て直して立ち上がった。





「遅い」



『いっ……!』





突然髪の毛を掴まれ後ろに引っ張られる。

無理やり顔を上に向けられる。

さっきの雨隠れの忍だった。



抵抗しようとクナイを振ったがかわされてしまい、腹に膝蹴りを食らった。





『っかはっ……!!』





血を吐いて咳き込んだ。

ぱっと髪から手を放されると、次は殴られそうになる。

腕でガードを取るが、踏ん張れずそのまま吹き飛ばされ木にぶつかる。

痛みにかを歪ませながらポーチに手を伸ばす。



式神札を取り、印を結ぼうと腕を挙げた――が、右腕に激痛が走る。

見れば右腕の二の腕辺りに黒い杭が突き刺さり、後ろの木に打ち付けられていた。





『うっ……あああっ!!』





引き抜こうと杭を掴むがしっかり木に食い込んでおり簡単には抜くことが出来ない。

もがくと腕から血がだらだら流れていく。

身動きが取れずにいると、男が印を結んだ。



腕に刺さっている杭と同じものが数本現れた。

男の手が動き、一斉に杭が私目掛けて飛んで来た。





.

絶体絶命→←刺客



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
98人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , 第七班
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ネコ助(プロフ) - ゆあなさん» スローペースですがぽつぽつ更新して行く予定です。喜んで頂けて嬉しいです。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ助(プロフ) - もってり子さん» コメントありがとうございます。気長に更新待っててください。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - 初コメ失礼します。面白くて一気に見てしまいました。これからも応援しています! (2020年10月11日 0時) (レス) id: dc99432b4c (このIDを非表示/違反報告)
もってり子(プロフ) - 初めまして。更新待ってます。 (2020年6月7日 14時) (レス) id: 7af757e9f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ネコ助 | 作成日時:2020年4月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。