迷子になりたくない ページ28
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『あ、そうだ! 忘れないうちに……』
私は思い出し、ポーチから式神札を取り出した。
『みんな、これにちょっと触って』
「? 何だってばよ?」
『これって、Aの式神札よね?』
私が差し出した札を三人が眺める。
『これは"追跡用の式神札"って言って、この札に触れた人のチャクラと匂いを術式に組み込むことが出来るの。そうした式神札は、それを目印にその人を捜してくれるの。本当は当人の血とか髪の毛とかの方がもっと正確に――』
「A、A。ナルトがもう限界よ!」
『え?』
サクラに言われてナルトを見れば、腕を組んで首を傾げ難しい顔をしている。
『ナルト、大丈夫?』
「だ、大丈夫だってばよ! 要するに、迷子になってもこの札が捜してくれんだろ?」
『う〜ん……まぁそんな感じ』
まぁ説明はこれで終わりにして、札を私からナルト、サクラ、サスケの順で回して触ってもらった。
『よし! これでみんなとはぐれても見付けられるね! 安心、安心』
「……その言い方だと、Aが迷子になるみたいに聞こえるわね」
『な、ならないよ!? 極力みんなから離れないようにするし! ……って、サスケ! 何その顔!』
「お前、目を離したらどっか行きそうだよな」
『し、心外だなぁ!』
た、確かに昔、猫を追い掛けて迷子になって困ったことあるけど!
前科持ちだけど!
でもあれはアカデミーに入る前の小さい時の話だし!
もうそんなことしないよ!
時間が来てゲートが開かれた。
「よっしゃー! 行くぞー!!」
気合いが入ったナルトの掛け声を聞き、私たちは薄暗い森へと進んていった。
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ネコ助(プロフ) - ゆあなさん» スローペースですがぽつぽつ更新して行く予定です。喜んで頂けて嬉しいです。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ助(プロフ) - もってり子さん» コメントありがとうございます。気長に更新待っててください。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - 初コメ失礼します。面白くて一気に見てしまいました。これからも応援しています! (2020年10月11日 0時) (レス) id: dc99432b4c (このIDを非表示/違反報告)
もってり子(プロフ) - 初めまして。更新待ってます。 (2020年6月7日 14時) (レス) id: 7af757e9f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコ助 | 作成日時:2020年4月28日 0時