選択 ページ25
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試験開始から45分が経過した。
「これから第10問目を出題する」
最後の賭け……いよいよ来たよ。
「……と、その前に一つ、最終問題についてのちょっとしたルールの追加をさせてもらう」
ここまで来てまだルールがあるのか……。
一体何なのか、他の受験債たちも固唾を飲む。
「では、説明しよう……これは、絶望的なルールだ。まず……お前らにはこの第10問目を『受ける』か『受けない』のどちらかを選んでもらう」
「受けない」を選べば、その時点で点数は0点――失格となる。
当然、他のチームも道連れで失格。
一同、当然「受ける」を選ぶに決まっている。
しかし、その後のルールで会場の空気が凍り付いた。
「そしてもう一つのルール……『受ける』を選び、正確出来なかった場合、その者については、今後永久に中忍試験の受験資格を剥奪する」
それはつまり……一生下忍のまま。
「受けない」を選べば、今回がダメでもまた来年も受験できる。
第10問目が一体どんな問題かは知らない。
出されて確実に答えられれば良いが……。
最悪の選択だ。
また胃が痛くなってきた。
そのルールを聞いて、数人の受験者が手を挙げた。
受験者たちがどんどん私の横を通り過ぎ、後ろの扉から出て行った。
私より前に座る三人に目を向ける。
サスケとサクラは手を挙げる様子もない。
しかし、ナルトは……。
受験者が大分減り、ナルトの背中がここからでも良く見える。
小刻みに震えているのも分かる。
――将来の夢は、火影を越す! んでもって、里の奴ら全員に、俺の存在を認めさせてやるんだ!
――いずれ火影の名を語る超エリート忍者! 名をうずまきナルトという。覚えとけ!
――火影になるために俺は、どんな努力もする覚悟だってーの!
ナルトがいつか言った言葉が脳裏に浮かぶ。
ナルトの震える背中を見ていると、不意にナルトの左手が挙がった。
全く予想していなかったので、私は目を見開いて驚いた。
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ネコ助(プロフ) - ゆあなさん» スローペースですがぽつぽつ更新して行く予定です。喜んで頂けて嬉しいです。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ助(プロフ) - もってり子さん» コメントありがとうございます。気長に更新待っててください。 (2020年10月11日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあな(プロフ) - 初コメ失礼します。面白くて一気に見てしまいました。これからも応援しています! (2020年10月11日 0時) (レス) id: dc99432b4c (このIDを非表示/違反報告)
もってり子(プロフ) - 初めまして。更新待ってます。 (2020年6月7日 14時) (レス) id: 7af757e9f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネコ助 | 作成日時:2020年4月28日 0時