【NARUTO】式神忍法帖 ２

第一試験 ページ23

.





「では、これから中忍選抜第一の試験を始める。志願書を提出して、代わりこの番号札を受け取り、番号札通りの席に着け。その後、筆記試験の用紙を配る」





『……ん？ 筆記試験？』





前の方を見ると、用紙の束を持つ試験官が居た。

あぁ、中忍試験でもこういう試験もあるのねぇ……。





「ペーパーテストォォォ！！？」





隣のナルトが絶叫していた。









それから志願書を提出し、番号札の席に座った。

ここでは班は関係ないようで、第七班のみんなとは席が随分と離れてしまった。

壁際には、見張りなのか試験官の人が椅子に座った。









【第一試験のルール】

・受験生にはそれぞれ持ち点に１０点が与えられる。テストの問題は全１０問。１問につき１点。テストの問題が不正解の分だけ、点数が減点される。

・合否はチームの合計点数で判定される。

・カンニング、およびそれに準ずる行為を行ったと、試験管に判断された場合、行為１回につき２点減点。





「仮にも中忍を目指す者……忍なら、立派な忍らしくすることだ」





テスト以外で減点条件がある。

下手にカンニングするようなら、どんどん点数が引かれてしまう。





「――それから、チームの中で一人でも０点の者がいた場合……そのチームの全員を不合格とする」



「……なっ！」





何だってぇぇぇっ！！

それはちょっと……いやかなりまずじゃないのっ！



ただ今私の席は３人より後ろに位置する。

背中しか見えないけど……サスケとサクラからナルトへ、殺気めいたものが注がれている。



あぁ、可哀想に……なんて悠長なこと考えている場合じゃない。

私だって大変だ！

かくして、試験管の合図で、試験が開始された。





.

ワカラナイ→←宣戦布告

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す