【カゲプロ】セトとカノの恋愛事情。*２* (ページ10)

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御咄25 ページ10

そして店を出て僕とキドがアジトに向かっている時、キドに僕は尋ねた。

｢……そう言えばさ、何で今日水着買ったの？｣

｢あぁ、お前とセトにはまだ話していなかったな。この前商店街のくじ引きで一等賞――無料で海に行けるチケットが当たってな。セトのバイト時間と当たらないように考えたら、丁度明日だった訳だ。前に買った水着は着れなくなっていたからな……｣

｢へぇ～、……太ったから？着れなくなったの｣

｢太ってない!! 背が伸びただけだ、このチビが｣

｢キ、キドひどっ……｣

キドは僕の足を思いきり踏みつけて鳩尾に拳を突っ込み、僕を睨みつけてアジトへと入っていく。
足がジンジンする……。
そして夜、お風呂を出た僕はセトを自室に呼んだ。

｢ねぇ幸助、明日皆で海に行くらしいよ！幸助も行くよね？｣

｢もちろん、行くっす!! ……で、足が痛いんすよね？｣

｢うん、キドからかってたら足踏まれちゃってさ……マッサージしてくれるの？｣

｢だって、そうしないと明日せっかく海に行けるのに入れなくなるかもしれないんすよ？｣

そう言いながらセトは、ベッドで俯せになっている僕の左足を丁度いい手加減で男らしい手でマッサージをする。

｢んー、まぁ確かに炎天下の中海に入らずに見てるだけだったら死んじゃう、……ふへぇ～♪｣

｢あ、ココ気持ちいいっすか？ ……じゃあ、これはどうっすかね？｣

｢ひゃっ!! ……ちょっ、いきなり何すんのさ……っんぅ｣

セトは足のマッサージをやめ、僕に跨がって耳に息を吹きかけてくる。そして僕が起き上がってセトの方を向いてそう言った時、僕の唇を飴でも舐めるかのように舐めまわし、僕の唇はセトの唾液で潤された。

｢……幸助、昨夜の続き……シよ？｣

｢もちろん、いいっすよ｣