御咄21 ページ6
「薬をジュースに混ぜて飲ませるなんて、幸助酷い!」
「ははっ、ごめんっす!」
「やだっ、僕はぜーったいに許さないからね!」
「えぇっ、……じゃあどうすれば許してくれるんすか!?」
「んー、……じゃあ僕におはようのキスしてくれたら特別に許してあげる!」
「了解っす♪」
セトはそう言うとベッドに腰かけている僕にリップ音を立てて触れるだけのキスをした。そしてセトは再びキスをし、角度を変えて何度も舌を絡ませてくる。
「……ねぇ幸助」
「……ん、なんすか?」
「キスしたらシたくなってきたんだけど」
「じゃあ、バイト終わったらすぐ帰るっすね!」
「やった♪ んじゃあ、僕は部屋に戻るね!」
そう言って僕は笑顔で手を振り、自室に戻っていつもの黒いパーカー・茶色で胸元がV字に開いたシャツ・青いズボンを着終えた時、丁度僕の携帯がバイブ音を立てて震えた。
朝だからキドから「料理手伝え」とか送られてきてるんだろうなー、と思いながら机に置いてあるスマホを手に取って画面を見てみると。
「おっ! おはよーございます、猫目さん♪」
「あれっ、エネちゃんじゃーん! 今日はシンタローくん、目覚ましで驚かさないの?」
「あぁ、それは後でバッチリしておきますから♪ それよりも猫目さん。昨夜はつなぎさんと体同士で遊んでたんですよね? 楽しかったですか〜?」
「……へっ? いや、何言ってんのエネちゃん」
突然のエネちゃんの口から出た質問に、僕は思わず間抜けな声が出てしまう。
昨夜は確かにセトとしてた……いや、あり得ないよね? ちゃんと電源切ってたし。
「あっれぇ〜?? 身に覚えがありません? しょーがないですねぇ、それじゃあこの私、プリティー電脳ガール・エネちゃんが昨夜何があったのかを教えてあげますっ♪」
そう言うとエネちゃんはウインクをし、僕のデータファイルの中から『ムービー』を持ち出して1つのデータを僕に見せてきた。
その映像を見てみると。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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マタニティースパイラル@バイオハザード4 - 上を見て「遊んで〜」で\(w^o^w)/…泣けるぜ (2017年11月13日 10時) (レス) id: 8a892843d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ宮心音 | 作成日時:2016年9月25日 15時